講演情報
[P-060-C]薬剤師の継続的フォローアップにより隠れた糖質摂取を是正した一例
森川 真紀1,2, 谷口 将済2, 清水 隆也2 (1.フラワー薬局伊賀店, 2.(株)メディカル一光)
【背景】近年、SGLT2阻害剤など多様な糖尿病治療薬が普及し、薬剤特性に応じた個別化された服薬指導が不可欠である。特にSGLT2阻害剤は脱水リスクを伴うため、夏期の水分補給指導に特段の注意が求められる。当薬局では継続的なフォローアップを実践し、医師の診察では把握困難な生活習慣上の問題点を発見するうえで有効であることを経験した。本報告では、間食制限を実施しているにもかかわらず高血糖が持続した患者に対し、夏期の農作業時のスポーツドリンク摂取が高血糖の一因と推定し、摂取飲料の変更指導により血糖値改善・手術可能状態へ至った事例を報告する。
【症例】80代男性。2型糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症。複数の糖尿病治療薬を約10年間服用中。X年5月にHbA1c9.3と高値で手術が延期となり、エンパグリフロジン錠10mg1錠が追加された。間食制限と脱水リスク回避のための水分摂取について服薬指導を行った。その後のフォローアップにて、間食は減らしているがスポーツドリンクを意識的に摂取していることが判明した。農作業時の熱中症対策とのことであったが、糖質が多く含まれるためお茶や水への変更を指導し、医師にも共有した。その後も継続的に摂取飲料の確認と意識づけを行った結果、HbA1cはX年7月7.9、X年10月6.9、X+1年1月6.7、X+1年4月6.9と手術可能な数値まで改善した。
【考察】熱中症対策としてスポーツドリンク等を多飲する事例や、健康のために摂取しているものが糖質過多である事例があり、意図せず糖質過剰摂取を招くリスクがある。SGLT2阻害剤服用患者への水分補給指導では、量だけでなく種類まで踏み込んだ確認が、隠れた糖質摂取の是正につながる可能性が示された。本症例から、医師の診察では拾い切れない患者の生活習慣を継続的なフォローアップで発見し是正できることが、薬剤師の役割として示唆された。
【症例】80代男性。2型糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症。複数の糖尿病治療薬を約10年間服用中。X年5月にHbA1c9.3と高値で手術が延期となり、エンパグリフロジン錠10mg1錠が追加された。間食制限と脱水リスク回避のための水分摂取について服薬指導を行った。その後のフォローアップにて、間食は減らしているがスポーツドリンクを意識的に摂取していることが判明した。農作業時の熱中症対策とのことであったが、糖質が多く含まれるためお茶や水への変更を指導し、医師にも共有した。その後も継続的に摂取飲料の確認と意識づけを行った結果、HbA1cはX年7月7.9、X年10月6.9、X+1年1月6.7、X+1年4月6.9と手術可能な数値まで改善した。
【考察】熱中症対策としてスポーツドリンク等を多飲する事例や、健康のために摂取しているものが糖質過多である事例があり、意図せず糖質過剰摂取を招くリスクがある。SGLT2阻害剤服用患者への水分補給指導では、量だけでなく種類まで踏み込んだ確認が、隠れた糖質摂取の是正につながる可能性が示された。本症例から、医師の診察では拾い切れない患者の生活習慣を継続的なフォローアップで発見し是正できることが、薬剤師の役割として示唆された。
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