講演情報
[P-072-C]調剤ピッキング業務のインシデント発生率に影響を与える店舗要因の検討
山下 みずき1, 桐村 拓也2, 鈴木 一生3, 橋本 庸平4, 松尾 陽介5, 細見 光一6 (1.(株)フロンティア フロンティア薬局潮江中央店, 2.尼崎中央店, 3.阪神尼崎店, 4.北園田店, 5.神戸支店, 6.近畿大学 薬学部)
【目的】調剤薬局におけるインシデント発生率は医療安全上重要な課題である。本研究では、調剤ピッキング業務のインシデント発生率に影響を与える店舗要因を明らかにすることを目的とした。
【方法】(株)フロンティア神戸支店の39薬局を対象に、2025年7~10月のデータを用いて解析した。インシデント発生率は商品ミス件数をピッキング数で除して算出した。これを目的変数とし、受付回数、処方単価、集中率、在庫品目数、後発医薬品使用率(後発率)、所属人数を説明変数として重回帰分析を行った。受付回数と所属人数には多重共線性を認めたため、両者を同時に含めない複数モデルで検討した。
【結果】いずれのモデルにおいても回帰式は有意であった(p<0.01、補正R2=0.376~0.381)。処方単価は有意な正の関連(β=0.40~0.41、p<0.01)、後発率は有意な負の関連(β=-0.30~-0.29、p<0.05)を示した。在庫品目数は有意傾向(p=0.056~0.066)であったが、受付回数、集中率、所属人数は有意でなかった。
【考察】処方単価と後発率が一貫して関連を示した。処方単価が高い店舗では、高額薬剤の使用や処方薬剤数の増加により処方内容が複雑になる傾向があり、ピッキングミスが発生しやすくなった可能性がある。一方、後発率が高い店舗では採用品目が整理されており、先発品と後発品の取り間違いが起こりにくい状況につながっている可能性が考えられる。また、受付回数、集中率、所属人数については有意な関連を認めず、単純な業務量や人員規模のみではインシデント発生率を十分に説明できない可能性が示唆された。在庫品目数については関連の可能性が示唆されたが、有意差には至らなかった。本研究の結果を踏まえ、処方単価は処方内容の複雑性を反映する要因として重要であり、後発率はインシデント発生率と関連する要因として、業務改善を検討する上での一つの視点となり得る。
【方法】(株)フロンティア神戸支店の39薬局を対象に、2025年7~10月のデータを用いて解析した。インシデント発生率は商品ミス件数をピッキング数で除して算出した。これを目的変数とし、受付回数、処方単価、集中率、在庫品目数、後発医薬品使用率(後発率)、所属人数を説明変数として重回帰分析を行った。受付回数と所属人数には多重共線性を認めたため、両者を同時に含めない複数モデルで検討した。
【結果】いずれのモデルにおいても回帰式は有意であった(p<0.01、補正R2=0.376~0.381)。処方単価は有意な正の関連(β=0.40~0.41、p<0.01)、後発率は有意な負の関連(β=-0.30~-0.29、p<0.05)を示した。在庫品目数は有意傾向(p=0.056~0.066)であったが、受付回数、集中率、所属人数は有意でなかった。
【考察】処方単価と後発率が一貫して関連を示した。処方単価が高い店舗では、高額薬剤の使用や処方薬剤数の増加により処方内容が複雑になる傾向があり、ピッキングミスが発生しやすくなった可能性がある。一方、後発率が高い店舗では採用品目が整理されており、先発品と後発品の取り間違いが起こりにくい状況につながっている可能性が考えられる。また、受付回数、集中率、所属人数については有意な関連を認めず、単純な業務量や人員規模のみではインシデント発生率を十分に説明できない可能性が示唆された。在庫品目数については関連の可能性が示唆されたが、有意差には至らなかった。本研究の結果を踏まえ、処方単価は処方内容の複雑性を反映する要因として重要であり、後発率はインシデント発生率と関連する要因として、業務改善を検討する上での一つの視点となり得る。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
