講演情報
[P-073-A]医薬品副作用データベースを用いたリナクロチドとエロビキシバットの有害事象発現傾向の比較検討
平尾 佳世子1, 前田 守2, 伊藤 将2, 月岡 良太2, 長谷川 佳孝2, 大石 美也2 (1.アイングループ (株)アインファーマシーズ アイン薬局 野市店, 2.(株)アインホールディングス)
【目的】慢性便秘症治療薬であるリナクロチド(Lina)とエロビキシバット(Elob)は、作用機序の相違から有害事象の発現傾向が異なる可能性があるが、十分な検討はなされていない。本研究では、医薬品副作用データベース(JADER)を用いて両薬剤の有害事象の発現傾向を評価し、薬局薬剤師の役割を考察した。
【方法】2004年4月~2024年12月のJADERデータを用いた(両剤が同時に被疑薬であった事例は除外)。Elobを基準としたLinaに関する有害事象の相対報告オッズ比(rROR)を算出し、Fisher正確確率検定で評価した。p<0.05で有意な関連性があるとし、rROR>1の場合はLinaに、rROR<1の場合はElobに特徴的と判定した。有意な関連性が見られた有害事象について、投与開始日から発現までの日数を算出し、ワイブル分布の形状パラメータ(β)から発現パターンを推定した(アイングループ医療研究倫理審査委員会承認番号:AHD-0354)。
【結果】Linaは230件、Elobは139件の事例を得た。Linaは「下痢(rROR:2.28)」「低カリウム血症(7.26)」「尿閉(4.05)」が、Elobは「腹痛(0.28)」「肝機能異常(0.05)」「虚血性大腸炎(0.05)」が特徴的な有害事象として抽出された。発現パターンについて、Linaは下痢(中央値:2日、β: 0.50)、Elobは虚血性大腸炎(5日、0.67)が投与初期に高発現リスクの初期故障型(β<1)、他の有害事象は発現リスクが投与期間によらない偶発故障型(β≒1)と推定された。
【考察】本解析はJADERに基づくため、報告バイアス等の影響はあるものの、LinaとElobで特徴的な有害事象が異なる可能性が示唆された。薬局薬剤師は、両薬剤共通の有害事象への注意喚起はもちろん、新規Lina患者は下痢、新規Elob患者は虚血性大腸炎の症状(腹痛、血便等)を服薬開始後初期には特に注視することが重要である。服薬フォローアップ等で体調変化を確認し、早期対応に努める必要があると考える。
【方法】2004年4月~2024年12月のJADERデータを用いた(両剤が同時に被疑薬であった事例は除外)。Elobを基準としたLinaに関する有害事象の相対報告オッズ比(rROR)を算出し、Fisher正確確率検定で評価した。p<0.05で有意な関連性があるとし、rROR>1の場合はLinaに、rROR<1の場合はElobに特徴的と判定した。有意な関連性が見られた有害事象について、投与開始日から発現までの日数を算出し、ワイブル分布の形状パラメータ(β)から発現パターンを推定した(アイングループ医療研究倫理審査委員会承認番号:AHD-0354)。
【結果】Linaは230件、Elobは139件の事例を得た。Linaは「下痢(rROR:2.28)」「低カリウム血症(7.26)」「尿閉(4.05)」が、Elobは「腹痛(0.28)」「肝機能異常(0.05)」「虚血性大腸炎(0.05)」が特徴的な有害事象として抽出された。発現パターンについて、Linaは下痢(中央値:2日、β: 0.50)、Elobは虚血性大腸炎(5日、0.67)が投与初期に高発現リスクの初期故障型(β<1)、他の有害事象は発現リスクが投与期間によらない偶発故障型(β≒1)と推定された。
【考察】本解析はJADERに基づくため、報告バイアス等の影響はあるものの、LinaとElobで特徴的な有害事象が異なる可能性が示唆された。薬局薬剤師は、両薬剤共通の有害事象への注意喚起はもちろん、新規Lina患者は下痢、新規Elob患者は虚血性大腸炎の症状(腹痛、血便等)を服薬開始後初期には特に注視することが重要である。服薬フォローアップ等で体調変化を確認し、早期対応に努める必要があると考える。
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