講演情報
[P-076-A]医薬品副作用データーベースを用いた関節リウマチにおけるメトトレキサート投与に伴う有害事象リスクの網羅的解析
小瀧 由紀香1, 前田 守2, 月岡 良太2, 長谷川 佳孝2, 大石 美也2 (1.アイングループ (株)アインファーマシーズ アイン薬局 ひばかり店, 2.(株)アインホールディングス)
【目的】関節リウマチ(RA)のガイドラインでメトトレキサート(MTX)は第一選択薬とされているが、様々な有害事象のリスクがあり、薬局薬剤師は早期発見・対応が求められる。本研究は医薬品副作用データベース(JADER)を用い、RA治療で投与されたMTXの有害事象の発現リスク及び発現時期を解析し、薬局薬剤師の果たすべき役割を考察した。
【方法】 2004年4月から2025年3月のJADERデータを用いた(年齢、性別不明例を除外)。MTXが被疑薬かつ使用理由がRAの症例について、報告された有害事象との関係性を報告オッズ比(ROR)とFisher正確確率検定で評価した。ROR>1かつp<0.05を有意な関連性ありとし、該当する有害事象についてMTX投与開始からの発現日を算出し、ワイブル分布の形状パラメータ(β)の95%信頼区間(CI)に基づき発現パターンを推定した(アイングループ医療研究倫理審査委員会承認番号:AHD-0338)。
【結果】解析対象18,041件(女性13,249件)を得た。有害事象543種で有意な関連性があり、うち23種は報告件数100件以上であった。23種中20種で発現パターンを推定でき、間質性肺疾患(中央値:229日、β:0.79)、汎血球減少症(302日、0.60)、肺炎(445.5日、0.87)等7種が服用初期に高発現リスクの初期故障型(β<1)、リンパ増殖性障害(1,457日、1.01)やリンパ腫(732日、0.98)、帯状疱疹(503日、0.92)を含む13種が服用期間によらず発現リスクが一定の偶発故障型(β≒1)と推定された。
【考察】JADERによる解析のため、疾患自体に起因するリスク等のバイアスや報告バイアス等の影響を含むが、血球減少や肺疾患等は投与初期にリスクが高く、リンパ増殖性障害等は長期にわたり発現リスクがあると示唆された。薬局薬剤師はこれらの知見も参考に、投与期間と発現パターンに合わせた有害事象について啓発し、体調変化・検査値を確認するとともに、早期発見に貢献することが重要であると考える。
【方法】 2004年4月から2025年3月のJADERデータを用いた(年齢、性別不明例を除外)。MTXが被疑薬かつ使用理由がRAの症例について、報告された有害事象との関係性を報告オッズ比(ROR)とFisher正確確率検定で評価した。ROR>1かつp<0.05を有意な関連性ありとし、該当する有害事象についてMTX投与開始からの発現日を算出し、ワイブル分布の形状パラメータ(β)の95%信頼区間(CI)に基づき発現パターンを推定した(アイングループ医療研究倫理審査委員会承認番号:AHD-0338)。
【結果】解析対象18,041件(女性13,249件)を得た。有害事象543種で有意な関連性があり、うち23種は報告件数100件以上であった。23種中20種で発現パターンを推定でき、間質性肺疾患(中央値:229日、β:0.79)、汎血球減少症(302日、0.60)、肺炎(445.5日、0.87)等7種が服用初期に高発現リスクの初期故障型(β<1)、リンパ増殖性障害(1,457日、1.01)やリンパ腫(732日、0.98)、帯状疱疹(503日、0.92)を含む13種が服用期間によらず発現リスクが一定の偶発故障型(β≒1)と推定された。
【考察】JADERによる解析のため、疾患自体に起因するリスク等のバイアスや報告バイアス等の影響を含むが、血球減少や肺疾患等は投与初期にリスクが高く、リンパ増殖性障害等は長期にわたり発現リスクがあると示唆された。薬局薬剤師はこれらの知見も参考に、投与期間と発現パターンに合わせた有害事象について啓発し、体調変化・検査値を確認するとともに、早期発見に貢献することが重要であると考える。
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