講演情報

[P-082-A]調剤薬局におけるCGAを用いた服薬支援早期介入指標の検討

嶋村 祐子 ((株)アイセイ薬局)
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【目的】超高齢社会において、身体・認知機能の低下やポリファーマシーに伴う服薬アドヒアランス低下および有害事象リスクが課題となっている。2025年版高齢者の安全な薬物療法ガイドラインではCGA(高齢者総合機能評価)の活用が推奨されているが、調剤薬局における実用的な介入指標は十分に検討されていない。本研究では、服薬支援を受けた高齢患者を対象に簡易CGAおよび薬剤師独自評価を実施し、服薬支援介入が必要となる患者の特徴および早期抽出に、これらが有用であるかを検討した。
【方法】対象はアイセイ薬局S店で服薬支援(一包化)を受けた70歳以上の外来患者21名とした。評価項目は簡易CGA(CGA7)に加え、多剤併用、多科受診、残薬、入院歴、視覚・聴覚・手指機能・嚥下機能低下、副作用歴を服薬関連リスク項目とした。評価は患者または家族の申告および薬歴情報を基に薬剤師が実施した。本研究は記述的観察研究とし、各評価項目の該当人数と実施された介入内容を対応付け、どの評価項目が介入と関連していたかを比較する記述的分析を行った。
【結果】平均年齢85.8歳、平均薬剤数7.3剤であり、7剤以上は55%であった。薬剤数が少ない症例でも認知機能低下や残薬多量が認められた。CGA7ではIADL低下を多く認め、薬剤師評価では聴力・手指機能低下症例が認められ、これらの症例では一包化、服薬方法変更、家族説明などの介入が行われていた。
【考察】服薬困難は薬剤数のみではなく、身体機能、認知機能、生活背景など複合的要因により生じることが示唆された。残薬、聴力、手指機能はCGA7のみでは評価不十分であり、薬剤師独自評価の併用が服薬破綻リスクの早期抽出に有用と考えられた。調剤薬局においてCGAと薬剤師評価を組み合わせたスクリーニングは、服薬支援の早期介入に有用である可能性が示唆された。

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