講演情報

[P-084-C]インシデント発生時における指差し呼称確認実施の関連因子

房垣 圭祐1, 服部 翔2, 小竹 武3 (1.(株)フロンティア フロンティア薬局 小明店, 2.大阪支店, 3.神戸薬科大学)
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【目的】指差し呼称確認はヒューマンエラー防止策として効果的ではあるが、インシデント発生時に実施されない場面も多い。本研究ではインシデントが発生した状況において指差し呼称確認が実施される要因を明らかにすることを目的とした。
【方法】2025年11月1日から28日の期間にてフロンティア大阪支店所属の26店舗の情報(1日処方箋受付枚数、医薬品在庫数、薬剤師及び事務員人数)および発生したインシデントにおける調剤者基礎情報(性別、職種、実年齢、経験年数)、内容(散剤・水剤調剤を除く)及び発生時の混雑状況、時間帯、指差し又は呼称確認(以下指差喚呼)の有無を収集し、指差喚呼の有無の関連因子を統計解析した。
【結果】該当インシデントは460件、そのうち指差喚呼実施は160件(34.2%)であった。ロジスティック回帰分析により、職種、実年齢、経験年数、1日処方箋受付枚数、薬剤師数、混雑状況が指差喚呼実施の関連因子として有意性を示したが、それ以外の因子は有意な関連性を示さなかった。有意な関連因子について、2変数解析では職種、経験年数、薬剤師数に有意な関連性はなく、実年齢、1日処方箋受付枚数および混雑状況で有意な関連性を示した。しかし、割合の平均分析において、実年齢で20歳代は有意に実施、40歳代は有意に未実施、1日処方箋受付枚数は50枚未満で有意に未実施、50-100枚未満で有意に実施しており、段階的に有意性を示さなかった。また、段階的な頻度を示した混雑状況では混雑であれば未実施の傾向であった。
【考察】指差喚呼実施は経験年数との有意な関連性はなく、年齢や1日受付枚数の特定区分で有意差がみられ、有意ではないが混雑な状況で未実施の傾向が示された。有意な関連性因子において頻度比例的ではないことから、特定個人・店舗に依存しない確認実施手順の標準化が重要と示唆された。今後の課題は指差喚呼実施の標準化の啓発として、過誤防止効果の検証が重要である。

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