講演情報
[P-086-B]高齢者の嚥下機能低下に関するリスク評価のためのアンケート調査
山田 優也1,2, 稲田 孝史1,2, 中井 洋平2, 谷口 将済2 (1.フラワー薬局下鳥羽店, 2.(株)メディカル一光)
【目的】 誤嚥性肺炎は令和6年人口動態統計において死因第6位を占め、70歳以上の肺炎患者の7割以上が誤嚥性肺炎であるとされている。嚥下機能の低下は誤嚥性肺炎のみならず、低栄養・脱水・窒息といった生命を脅かすリスクを伴う。抗精神病薬による錐体外路障害や抗コリン薬による口腔乾燥など、嚥下機能を低下させる可能性を有する薬剤は多数存在し、多剤服用状態にある高齢者への影響が懸念される。本研究は、保険薬局来局患者における嚥下機能低下リスクとリスク薬服用との関係を明らかにすることを目的とした。
【方法】 当該薬局に2か月以上継続来局し、リスク薬を3か月以上継続服用している65歳以上80歳未満の患者を対象とした。全10問・40点満点のアンケートにより嚥下機能低下リスクを評価した。薬歴からリスク薬の種類・服用量・服用期間を抽出し、(薬効レベル)×(服用量)×(服用期間)からなる曝露指数を算出の上、アンケートスコアとの相関をピアソンの積率相関係数により解析した。なおスピアマンの順位相関係数を補助的に算出した。
【結果】 解析対象は50名、アンケート合計スコアは平均5.1点(中央値3点、範囲0-22点)であった。「咀嚼困難感」(Q4、r=0.342、p=0.015)および「痰がらみ・咳込み」(Q5、r=0.282、p=0.047)において有意な正の相関が認められた。その他の項目および合計スコアとの有意な相関は認められなかった。なお本解析はデータ収集途中の予備的解析であり、全症例での解析を発表時までに完了する予定である。
【考察】 曝露指数が高いほど咀嚼困難感や痰がらみ・咳込みのリスクが高い傾向が示され、曝露指数が嚥下機能低下の一側面を反映している可能性が示唆された。サンプルサイズを拡大した最終解析により、薬局薬剤師による定量的評価が誤嚥性肺炎予防における薬局の役割拡大につながることが期待される。
【方法】 当該薬局に2か月以上継続来局し、リスク薬を3か月以上継続服用している65歳以上80歳未満の患者を対象とした。全10問・40点満点のアンケートにより嚥下機能低下リスクを評価した。薬歴からリスク薬の種類・服用量・服用期間を抽出し、(薬効レベル)×(服用量)×(服用期間)からなる曝露指数を算出の上、アンケートスコアとの相関をピアソンの積率相関係数により解析した。なおスピアマンの順位相関係数を補助的に算出した。
【結果】 解析対象は50名、アンケート合計スコアは平均5.1点(中央値3点、範囲0-22点)であった。「咀嚼困難感」(Q4、r=0.342、p=0.015)および「痰がらみ・咳込み」(Q5、r=0.282、p=0.047)において有意な正の相関が認められた。その他の項目および合計スコアとの有意な相関は認められなかった。なお本解析はデータ収集途中の予備的解析であり、全症例での解析を発表時までに完了する予定である。
【考察】 曝露指数が高いほど咀嚼困難感や痰がらみ・咳込みのリスクが高い傾向が示され、曝露指数が嚥下機能低下の一側面を反映している可能性が示唆された。サンプルサイズを拡大した最終解析により、薬局薬剤師による定量的評価が誤嚥性肺炎予防における薬局の役割拡大につながることが期待される。
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