講演情報
[P-088-A]薬局薬剤師のテレフォンフォローアップ(TF)による化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)の症状管理と治療強度維持への貢献
中尾 紘子 ((株)スギ薬局 阪神調剤薬局 神鋼店)
【背景】外来では患者状態を把握する機会が限られ、介入遅延による重症化が課題である。今回、薬局薬剤師がTFを活用した早期介入によりCIPNを管理して治療強度維持に寄与した一例を報告する。
【症例・介入】膵頭部がん術後再発の60歳代男性(PS 1)。ゲムシタビン+アルブミン懸濁型パクリタキセル(GEM+nab-PTX)療法5コース目より外来移行となり、当薬局で服薬指導とTFを開始した。5コース目Day15来局時、足底のしびれと疼痛を認めCIPN Grade 2(CTCAE v5.0)と評価し症状緩和薬を説明したが、当初患者は薬の追加を希望しなかった。しかし、受診間の空白期間であるDay19のTF時、疼痛増悪と「薬で治療したい」という心境変化を確認した。腎機能に問題がないことを確認し、「がん薬物療法に伴う末梢神経障害診療マネジメントの手引き2017年版」CQ5に基づきデュロキセチンOD錠20 mg/日を医師へトレーシングレポート(TR)で提案した。
【経過・結果】6コース目Day1来局時にはCIPNは左手指先へ波及し、ボタンがかけにくいなどのADL障害を伴うGrade 3(NRS 5~6)へ増悪していたが、nab-PTXは手足の局所冷却を併用し減量なく投与され、TRの提案通りデュロキセチンが開始された。Day6のTFでは症状悪化や傾眠などの副作用はなく、Day15来局時にはGrade 1へ改善した。以降も同用量で処方継続され、CIPNを理由としたnab-PTXの減量・休薬を行うことなく、PDまで22コースが施行された。
【考察・結論】一度は薬物治療を拒絶した患者に対し、TFを行うことで受診間の症状変化と治療へのニーズをタイムリーに把握できた事例である。薬局薬剤師の継続的モニタリングによる連続的な評価と能動的な医療機関連携は、外来がん化学療法の安全かつ効果的な継続に不可欠である。
【症例・介入】膵頭部がん術後再発の60歳代男性(PS 1)。ゲムシタビン+アルブミン懸濁型パクリタキセル(GEM+nab-PTX)療法5コース目より外来移行となり、当薬局で服薬指導とTFを開始した。5コース目Day15来局時、足底のしびれと疼痛を認めCIPN Grade 2(CTCAE v5.0)と評価し症状緩和薬を説明したが、当初患者は薬の追加を希望しなかった。しかし、受診間の空白期間であるDay19のTF時、疼痛増悪と「薬で治療したい」という心境変化を確認した。腎機能に問題がないことを確認し、「がん薬物療法に伴う末梢神経障害診療マネジメントの手引き2017年版」CQ5に基づきデュロキセチンOD錠20 mg/日を医師へトレーシングレポート(TR)で提案した。
【経過・結果】6コース目Day1来局時にはCIPNは左手指先へ波及し、ボタンがかけにくいなどのADL障害を伴うGrade 3(NRS 5~6)へ増悪していたが、nab-PTXは手足の局所冷却を併用し減量なく投与され、TRの提案通りデュロキセチンが開始された。Day6のTFでは症状悪化や傾眠などの副作用はなく、Day15来局時にはGrade 1へ改善した。以降も同用量で処方継続され、CIPNを理由としたnab-PTXの減量・休薬を行うことなく、PDまで22コースが施行された。
【考察・結論】一度は薬物治療を拒絶した患者に対し、TFを行うことで受診間の症状変化と治療へのニーズをタイムリーに把握できた事例である。薬局薬剤師の継続的モニタリングによる連続的な評価と能動的な医療機関連携は、外来がん化学療法の安全かつ効果的な継続に不可欠である。
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