講演情報

[P-089-B]保険薬局の疑義照会におけるマイナ受付の有無と処方変更等との関連

関口 遥1, 川村 知里1, 山本 洋子1, 林 宜亨2, 丸田 勇樹3,4 (1.(株)フロンティア フロンティア薬局 伊丹中央店, 2.手稲中央店, 3.日立店, 4.国際医療福祉大学大学院薬学研究科)
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【目的】 近年、保険薬局においてマイナ保険証を用いた「マイナ受付」の普及が進む一方、これが疑義照会時の医師による処方変更等の同意(以下、処方変更)に及ぼす影響は十分検証されていない 。本研究は、受付時におけるマイナ受付の有無が、疑義照会症例における医師の処方変更に及ぼす関連を検討した。
【方法】 協力薬局5 施設の98,997 件の調剤から疑義照会実施例2,376 件(2.4 %)を抽出し、後方視的に解析した 。主要アウトカムは処方変更あり(疑義照会後の処方変更または提案受け入れが薬歴等で確認されたもの)とし、主要説明変数はマイナ受付の有無とした 。年齢区分、性別、多剤併用、初回来局、在宅対応、都道府県を共変量とする多変量ロジスティック回帰分析を行った。解析はIBM SPSS Statistics 30 を用い、有意水準を5 %とした。本研究は、茨城県薬剤師会倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】 疑義照会実施例のうち、マイナ受付ありは1,388 件、なしは988 件であった。処方変更率は全体で70.2 %であり、マイナ受付ありで73.1 %、なしで66.1 %であった 。多変量解析の結果、マイナ受付ありは、処方変更ありと有意に関連していた(aOR 1.38、95 %CI 1.15 - 1.65 )。
【考察】 疑義照会症例において、マイナ受付の有無が医師による処方変更と関連した。マイナ受付により、薬剤師が正確な服薬情報を把握しやすく、より妥当性の高い照会につながった可能性が考えられる。実務においては、マイナ受付を起点として患者情報を効率的に収集・活用する業務フローを構築することが、より確実な処方提案を支える一因となり得る。ただし、本指標は実際の情報活用の代理指標であり、詳細な閲覧・活用状況までは確認できない。また、薬局や処方医の違いによる影響を考慮する必要はあるが、医療DXの有用性を探る上での有益な知見と考えらえる。

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