講演情報
[P-094-A]調剤薬局におけるマイナ保険証導入と薬剤師による処方介入の関連の検証:分割時系列解析
大野 遊1, 土方 保和2 (1.(株)なの花北海道 なの花薬局北11条店, 2.京都大学大学院 医学研究科 地域医療システム学 臨床疫学グループ)
【目的】人口高齢化に伴う多疾患併存によりポリファーマシーが深刻化し薬剤師による処方介入の重要性が高まっている。2021年10月にマイナ保険証が導入され薬剤情報の電子的一元管理が可能となった。本研究ではマイナ保険証と薬剤師処方介入の関連を検証した。
【方法】なの花北海道全店舗(114店舗)における2023年6月1日から2025年7月31日までのレセプトデータを用いて、自己相関を考慮したNewey-West標準誤差を用いた分割回帰モデルによる解析を行った。医療DX推進体制整備加算の増点が公示された2024年4月1日を介入時点とし薬剤師処方介入を服薬調整支援料(FMAS)の算定と定義し、2週間ごとの算定割合の変化を検証した。感度解析として季節性を調整した解析、介入導入期間(介入時点から6か月間)を設けた解析を行った。
【結果】2週間ごとの処方箋枚数の中央値は103961.5枚 (四分位範囲[IQR] 98097-107787.5)であり、FMAS算定件数の中央値は13件(IQR 10-16)、算定割合は中央値0.013%(IQR 0.010-0.016)であった。解析の結果、介入前トレンドは-0.047%ポイント(95% CI -0.063, -0.032)即時効果は0.13%ポイント(95% CI -0.074, 0.34)介入後トレンド変化は0.056%ポイント(95% CI 0.038, 0.073)であり、介入後のFMAS算定割合の上昇が観察された。季節性を導入した解析での即時効果は0.090%ポイント(95% CI -0.19, 0.37)介入後トレンド変化は0.060%ポイント(95% CI 0.029, 0.090)であり介入導入期間を設けた解析における即時効果は0.20%ポイント(95% CI -0.13, 0.54)介入後トレンド変化は0.059%ポイント(95% CI 0.034, 0.084)と主解析と一貫した算定割合の上昇トレンドが観察された。
【考察】マイナ保険証導入とFMAS算定割合の上昇との関連が示唆された。医療DX推進や医療情報共有の効率化を目的として普及が進められているマイナ保険証は薬剤師によるポリファーマシー対策にも寄与し得る。
【方法】なの花北海道全店舗(114店舗)における2023年6月1日から2025年7月31日までのレセプトデータを用いて、自己相関を考慮したNewey-West標準誤差を用いた分割回帰モデルによる解析を行った。医療DX推進体制整備加算の増点が公示された2024年4月1日を介入時点とし薬剤師処方介入を服薬調整支援料(FMAS)の算定と定義し、2週間ごとの算定割合の変化を検証した。感度解析として季節性を調整した解析、介入導入期間(介入時点から6か月間)を設けた解析を行った。
【結果】2週間ごとの処方箋枚数の中央値は103961.5枚 (四分位範囲[IQR] 98097-107787.5)であり、FMAS算定件数の中央値は13件(IQR 10-16)、算定割合は中央値0.013%(IQR 0.010-0.016)であった。解析の結果、介入前トレンドは-0.047%ポイント(95% CI -0.063, -0.032)即時効果は0.13%ポイント(95% CI -0.074, 0.34)介入後トレンド変化は0.056%ポイント(95% CI 0.038, 0.073)であり、介入後のFMAS算定割合の上昇が観察された。季節性を導入した解析での即時効果は0.090%ポイント(95% CI -0.19, 0.37)介入後トレンド変化は0.060%ポイント(95% CI 0.029, 0.090)であり介入導入期間を設けた解析における即時効果は0.20%ポイント(95% CI -0.13, 0.54)介入後トレンド変化は0.059%ポイント(95% CI 0.034, 0.084)と主解析と一貫した算定割合の上昇トレンドが観察された。
【考察】マイナ保険証導入とFMAS算定割合の上昇との関連が示唆された。医療DX推進や医療情報共有の効率化を目的として普及が進められているマイナ保険証は薬剤師によるポリファーマシー対策にも寄与し得る。
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