講演情報
[P-095-B]保険薬局における薬学的介入に関連する要因の多施設後方的検討
林 宜亨1, 川村 知里2, 関口 遥2, 山本 洋子2, 丸田 勇樹3,4 (1.(株)フロンティア フロンティア薬局 手稲中央店, 2.伊丹中央店, 3.日立店, 4.国際医療福祉大学大学院薬学研究科)
【目的】保険薬局における薬学的介入は安全な薬物療法を支える実務であるが、どのような患者・業務要因と関連するか詳細は明らかではない。本研究では、3 県5 薬局の調剤データを用い、患者背景およびマイナ保険証を用いた受付(マイナ受付)の有無と薬学的介入との関連を検討した。
【方法】2024 年4 月~2026 年3 月の調剤98,997 件を対象とした後方視的観察研究である。主要アウトカムを薬学的介入(処方提案や重複投与防止、残薬調整等)の記録ありとし、年齢、性別、多剤併用、初回来局、在宅対応、都道府県、マイナ受付の有無を説明変数とする多変量ロジスティック回帰分析を行った。服用薬剤管理記録を匿名化のうえ調査し、解析はIBM SPSS Statistics 30 を用い、有意水準を5 %とした。本研究は、茨城県薬剤師会倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】全体の薬学的介入率は11.5 %で、マイナ受付ありでは14.6 %、なしでは9.2 %であった。多変量解析では、マイナ受付あり(aOR 1.76, 95 %CI 1.69 - 1.83 )、多剤併用(aOR 1.73, 95 %CI 1.65 - 1.80 )、85 歳以上(aOR 1.72, 95 %CI 1.59 - 1.86 )、初回来局(aOR 1.25, 95 %CI 1.19 - 1.32 )が薬学的介入と関連した。
【考察】薬学的介入は、多剤併用や超高齢などの患者要因に加え、マイナ受付とも独立して関連した。マイナ受付は、薬剤師が他施設の処方・受診情報等を確認し得る業務プロセスの指標であり、潜在的な介入機会の把握に関与した可能性がある。ただし、本研究では実際の閲覧情報や介入内容の質を直接評価しておらず、後方的解析であるため因果関係は判断できない。今後は、閲覧情報の内容、薬学的判断、介入の質を連結した検討が必要である。
【方法】2024 年4 月~2026 年3 月の調剤98,997 件を対象とした後方視的観察研究である。主要アウトカムを薬学的介入(処方提案や重複投与防止、残薬調整等)の記録ありとし、年齢、性別、多剤併用、初回来局、在宅対応、都道府県、マイナ受付の有無を説明変数とする多変量ロジスティック回帰分析を行った。服用薬剤管理記録を匿名化のうえ調査し、解析はIBM SPSS Statistics 30 を用い、有意水準を5 %とした。本研究は、茨城県薬剤師会倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】全体の薬学的介入率は11.5 %で、マイナ受付ありでは14.6 %、なしでは9.2 %であった。多変量解析では、マイナ受付あり(aOR 1.76, 95 %CI 1.69 - 1.83 )、多剤併用(aOR 1.73, 95 %CI 1.65 - 1.80 )、85 歳以上(aOR 1.72, 95 %CI 1.59 - 1.86 )、初回来局(aOR 1.25, 95 %CI 1.19 - 1.32 )が薬学的介入と関連した。
【考察】薬学的介入は、多剤併用や超高齢などの患者要因に加え、マイナ受付とも独立して関連した。マイナ受付は、薬剤師が他施設の処方・受診情報等を確認し得る業務プロセスの指標であり、潜在的な介入機会の把握に関与した可能性がある。ただし、本研究では実際の閲覧情報や介入内容の質を直接評価しておらず、後方的解析であるため因果関係は判断できない。今後は、閲覧情報の内容、薬学的判断、介入の質を連結した検討が必要である。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
