講演情報
[P-097-A]外来がん薬物療法患者における薬局アプリの利用実態と関連因子
本間 花音1, 前田 守2, 月岡 良太2, 長谷川 佳孝2, 大石 美也2 (1.アイングループ (株)アインファーマシーズ アイン薬局 大和店, 2.(株)アインホールディングス)
【目的】薬局DX推進に伴い、処方箋送信機能等を持つアプリ(薬局アプリ)の活用が広がっているが、実態報告は少ない。本研究では、外来がん薬物療法患者における薬局アプリの利用実態と関連因子を明らかにすることを目的とした。
【方法】 2022年2月~2025年12月の当社グループ保険薬局929店舗の匿名加工済みレセプトデータ・アプリ利用履歴データを用いた。前調査期間(2022年2月~2024年12月)に処方歴があり、観察期間(2025年1~12月)にがん治療薬(男性・女性ホルモン療法薬、代謝拮抗薬、分子標的薬)を応需した患者を対象とした。観察期間中の新規ユーザー登録者は除外し、ユーザー登録と処方箋送信機能の利用(観察期間内、送信日から3日以内に処方箋応需)を集計した。性別、年齢、薬剤種別を共変量とした有意水準0.05のロジスティック回帰分析を行った(アイングループ医療研究倫理審査委員会承認番号:AHD-0356)。
【結果】対象患者55,261名(女性60.8%、年齢中央値72歳)を得た。登録者は10,533名(19.1%)であった。登録率は年代別で30歳代が最高(50.9%)、80歳代・90歳以上が最低(6.8%)であり、薬剤別で女性ホルモン療法薬が最高(23.8%)であった。登録者の処方箋送信機能利用率は38.2%で、分子標的薬が最大(45.9%)であった。ロジスティック回帰分析では、ユーザー登録で男性0.79倍、年齢0.94倍、分子標的薬1.10倍が、処方箋送信機能の利用で男性0.84倍、年齢0.96倍、代謝拮抗薬1.25倍、分子標的薬1.51倍が有意に影響した(p<0.05)。
【考察】副作用管理が複雑な分子標的薬・代謝拮抗薬では、処方箋送信機能の利用率が有意に高く、アプリによる迅速な処方箋受け取りと情報アクセスが患者の治療継続支援につながっている可能性が考えられた。一方、男性と高齢患者は登録・送信機能利用ともに有意な負の関連が見られたため、薬局スタッフによる登録支援等の対策も必要と考える。
【方法】 2022年2月~2025年12月の当社グループ保険薬局929店舗の匿名加工済みレセプトデータ・アプリ利用履歴データを用いた。前調査期間(2022年2月~2024年12月)に処方歴があり、観察期間(2025年1~12月)にがん治療薬(男性・女性ホルモン療法薬、代謝拮抗薬、分子標的薬)を応需した患者を対象とした。観察期間中の新規ユーザー登録者は除外し、ユーザー登録と処方箋送信機能の利用(観察期間内、送信日から3日以内に処方箋応需)を集計した。性別、年齢、薬剤種別を共変量とした有意水準0.05のロジスティック回帰分析を行った(アイングループ医療研究倫理審査委員会承認番号:AHD-0356)。
【結果】対象患者55,261名(女性60.8%、年齢中央値72歳)を得た。登録者は10,533名(19.1%)であった。登録率は年代別で30歳代が最高(50.9%)、80歳代・90歳以上が最低(6.8%)であり、薬剤別で女性ホルモン療法薬が最高(23.8%)であった。登録者の処方箋送信機能利用率は38.2%で、分子標的薬が最大(45.9%)であった。ロジスティック回帰分析では、ユーザー登録で男性0.79倍、年齢0.94倍、分子標的薬1.10倍が、処方箋送信機能の利用で男性0.84倍、年齢0.96倍、代謝拮抗薬1.25倍、分子標的薬1.51倍が有意に影響した(p<0.05)。
【考察】副作用管理が複雑な分子標的薬・代謝拮抗薬では、処方箋送信機能の利用率が有意に高く、アプリによる迅速な処方箋受け取りと情報アクセスが患者の治療継続支援につながっている可能性が考えられた。一方、男性と高齢患者は登録・送信機能利用ともに有意な負の関連が見られたため、薬局スタッフによる登録支援等の対策も必要と考える。
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