講演情報

[P-098-B]マイナンバー保険証の利用率向上を目指した薬局事務員へのアンケート調査

阿部 周平1,2, 多代 智哉1,2, 田之上 泰智1,2, 道越 貴代美1,2, 酒井 芳江1,2, 中井 洋平2, 谷口 将済2 (1.フラワー薬局枚方店, 2.(株)メディカル一光)
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【目的】2024年12月以降、健康保険証の新規発行が停止され、マイナンバー保険証(以下、マイナ保険証)への移行が進んでいるが、2025年6月時点の全国利用率は30.64%にとどまっている。保険薬局では薬局事務員が患者と最初に接することが多く、マイナ保険証利用促進における中心的な役割を担うと考えられる。本研究では、薬局事務員を対象としたアンケート調査を実施し、各店舗のマイナ保険証利用率との相関を明らかにすることを目的とした。
【方法】株式会社メディカル一光に所属する薬局98店舗の薬局事務員を対象にアンケート調査を実施した。アンケートは薬局全体のマイナ保険証利用推進への意識を評価する全16問(4段階評価)で構成した。各質問の回答と各店舗のマイナ保険証利用率との相関をピアソンの相関係数により解析し、感度解析としてスピアマンの順位相関係数による解析も併せて実施した。
【結果】対象98店舗のうち60店舗から回答を得た(回収率61.2%)。総合スコアは平均41.7点(SD 4.9、範囲32-50)であり、店舗間にばらつきが認められた。Q4(事務員の声かけ頻度)(r=0.497、ρ=0.495、ともにp<0.001)、Q19(患者の自発的提示率)(r=0.534、ρ=0.531、ともにp<0.001)、Q18(門前病院でのマイナ保険証利用率)(r=0.405、p=0.002、ρ=0.415、p=0.001)において有意な正の相関が認められた。一方、操作能力、補助能力、知識数など技能・知識に関する項目は有意な相関を示さなかった。
【考察】利用率と有意な相関を示したのは事務員の声かけ頻度であり、薬剤師の取り組み姿勢がボトルネックとなっている可能性が示唆された。本研究の結果は、保険薬局におけるマイナ保険証利用率向上に向けた実践的な取り組みの立案に貢献するものと期待される。

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