講演情報
[P-107-B]マイナンバー保険証利用から得られる薬剤情報の有用性
末岡 誠也 ((株)アイセイ薬局 アイセイ薬局近畿西支店)
【目的】調剤薬局来局患者におけるマイナ保険証とお薬手帳の利用状況を把握し、お薬手帳未提示時におけるマイナ保険証の薬剤情報取得に対する補完的役割を検討することを目的とした。
【方法】2026 年 1~2 月にアイセイ薬局栂・美木多店へ来局した患者 558 例を対象とした横断研究を実施した。受付時にお薬手帳の提示有無およびマイナ保険証の利用有無を記録し、両者の利用状況を同一患者内で比較した。さらに、取得された薬剤情報を基に禁忌薬併用の回避につながった事例の有無を確認した。
【結果】558 例中、お薬手帳とマイナ保険証の両方を利用していた患者は 246 例(44.1%)であった。お薬手帳のみ利用していた患者は 128 例(22.9%)、マイナ保険証のみ利用していた患者は 116 例(20.8%)であり、いずれも利用していない患者は 68 例(12.2%)であった。お薬手帳未提示者 184 例のうち、63.0%でマイナ保険証により薬剤情報の取得が可能であった。また、マイナ保険証から得られた薬剤情報により、重複投与や禁忌薬併用を未然に防止できた事例が1例認められた。
【考察】マイナ保険証はお薬手帳未提示時においても薬剤情報を補完し得ることは制度設計上予想されていたことである。その一方で本研究の意義は、実際の調剤薬局での業務内で一定の割合で薬剤情報を取得できること、並びに得られた情報を基に重複投与等の回避につながってた事例が存在することを数値および具体例で示すことができた点にある。ただ、当薬局の所在地域におけるマイナ保険証普及率は2026年 3月の所在市公表データによると80.3%と高いことから、保険証の持参自体はされているものの、十分に提示・活用されていない状況が存在すると考えられる。今後も受付時のマイナ保険証利用促進に加え、薬剤師が確実に薬剤情報を取得・活用できる運用を整備し、マイナ保険証を含めた薬剤情報活用による医薬品の安全使用を推進していきたい。
【方法】2026 年 1~2 月にアイセイ薬局栂・美木多店へ来局した患者 558 例を対象とした横断研究を実施した。受付時にお薬手帳の提示有無およびマイナ保険証の利用有無を記録し、両者の利用状況を同一患者内で比較した。さらに、取得された薬剤情報を基に禁忌薬併用の回避につながった事例の有無を確認した。
【結果】558 例中、お薬手帳とマイナ保険証の両方を利用していた患者は 246 例(44.1%)であった。お薬手帳のみ利用していた患者は 128 例(22.9%)、マイナ保険証のみ利用していた患者は 116 例(20.8%)であり、いずれも利用していない患者は 68 例(12.2%)であった。お薬手帳未提示者 184 例のうち、63.0%でマイナ保険証により薬剤情報の取得が可能であった。また、マイナ保険証から得られた薬剤情報により、重複投与や禁忌薬併用を未然に防止できた事例が1例認められた。
【考察】マイナ保険証はお薬手帳未提示時においても薬剤情報を補完し得ることは制度設計上予想されていたことである。その一方で本研究の意義は、実際の調剤薬局での業務内で一定の割合で薬剤情報を取得できること、並びに得られた情報を基に重複投与等の回避につながってた事例が存在することを数値および具体例で示すことができた点にある。ただ、当薬局の所在地域におけるマイナ保険証普及率は2026年 3月の所在市公表データによると80.3%と高いことから、保険証の持参自体はされているものの、十分に提示・活用されていない状況が存在すると考えられる。今後も受付時のマイナ保険証利用促進に加え、薬剤師が確実に薬剤情報を取得・活用できる運用を整備し、マイナ保険証を含めた薬剤情報活用による医薬品の安全使用を推進していきたい。
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