講演情報

[P-119-B]オーバードーズを繰り返す患者に対する服薬支援装置の有用性について

近藤 将人 ((株)アイセイ薬局 アイセイ薬局高丘店)
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【目的】 処方薬・OTC医薬品によるオーバドーズ(以下、OD)は健康被害や死亡例も報告される社会的に深刻な問題である。本研究では、在宅患者に服薬支援装置(以下、装置)を導入し、OD抑制及び服薬管理の改善に有用性があるかを検証することを目的とした。
【方法】 調査期間2025年7月19日から24週間とし、患者1名および担当訪問看護師(以下、訪看)1名にアンケート調査を実施した。患者には、装置に対するストレス、薬が取り出せないことによるストレス、服薬欲求、倦怠感、浮腫、頭のぼんやり感、睡眠状況を、訪看には、薬剤管理の負担、ODの有無と回数、緊急呼び出し件数、OD頻度の推移を調査した。また、カルバマゼピン濃度のTDM結果の推移を服薬管理の改善指標とした。
【結果】 装置導入後、患者のストレスは、服薬制限に伴い増加がみられたが、倦怠感、浮腫は改善した。服薬管理では訪看の負担軽減が見られ、ODは一時的に消失し、また緊急呼び出しも大幅に改善した。カルバマゼピン濃度は装置導入前9.2、12週目6.4、24週目5.6へ改善した。16週目以降、装置の電源を抜くと薬剤カセットが排出される構造的欠点を患者が理解したことでODが再発し、装置の継続が困難となった。
【考察】 装置の導入はOD抑制及びTDM改善を示し、一定の有用性が認められたが、患者のストレスを伴うことが認められた。装置の構造的欠点がOD再発を引き起こす原因となったため、その後は管理方法を変更し、次回訪問時までの最小限のカレンダー管理とすることで、その後のODを回避できた。また、装置使用により患者に定期的な服用習慣が形成される側面も認められ、服薬管理改善に寄与したと考えられた。また訪看へ緊急呼び出し等の業務負担を減らす好影響を与えたことは多職種にも有用性があると考えた。今後はより安全な服薬管理を可能とすべく、装置の構造改善も考えていきたい。

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