講演情報
[P-120-C]メトホルミン服用中の高齢者糖尿病患者における腎機能確認を起点とした薬学的介入の実態
佐藤 光彦 ((株)フロンティア フロンティア薬局三戸店)
【目的】高齢者へ比較的安全に使用が可能とされるメトホルミン(以下、MT)は広く処方されているが、腎機能低下に伴う乳酸アシドーシス等のリスクから定期的に腎機能を評価し投与量調節が必要である。保険薬局では腎機能評価に関わる検査値は患者が持参する検査結果表やJADEC連携手帳等から確認できるが、それらを携帯していない患者も存在する。 本研究では薬剤師が検査値の提示があった患者の腎機能を把握することにより、MT服用中の高齢者糖尿病患者に対する薬学的介入の実態を調査することを目的とする。
【方法】2025年8月から2026年1月にフロンティア薬局三戸店に来局した75歳以上のMTの処方がある糖尿病患者を抽出した。該当患者の薬剤服用歴管理記録簿を遡り、検査結果持参の有無、 MTの用量、eGFR値、トレーシングレポート(以下、TR)提出件数、疑義照会件数、処方変更件数を収集し解析した。 青森県薬剤師会倫理審査委員会承認番号:青倫2025-002
【結果】対象患者74名、うち検査結果持参患者は51名(69%)であった。TR提出、疑義照会、処方変更が実施されたのは、全て検査結果持参患者であった。服薬指導や服薬フォローアップ等からTR提出につながったケースは13件あり、内訳はeGFR関連が6件(46%)、腹痛等副作用の疑いが3件(23%)、その他が4件(31%)であった。疑義照会はeGFR関連の1件であったが処方変更は行われなかった。処方変更に至ったケースは服薬フォローアップで腹痛を確認した患者について、副作用の疑いありとしてTRで報告した1件であった。
【考察】高齢糖尿病患者では腎機能評価がMT適正使用に重要である一方、検査値未持参患者も一定数存在する。検査値確認は直接的な処方変更に必ずしも至るものではないが、TRを通じた情報共有や副作用早期把握につながる可能性がある。今後は非持参患者への検査値共有体制の構築や、eGFRに基づく継続的薬学的介入の有用性についてさらなる検討が必要である。
【方法】2025年8月から2026年1月にフロンティア薬局三戸店に来局した75歳以上のMTの処方がある糖尿病患者を抽出した。該当患者の薬剤服用歴管理記録簿を遡り、検査結果持参の有無、 MTの用量、eGFR値、トレーシングレポート(以下、TR)提出件数、疑義照会件数、処方変更件数を収集し解析した。 青森県薬剤師会倫理審査委員会承認番号:青倫2025-002
【結果】対象患者74名、うち検査結果持参患者は51名(69%)であった。TR提出、疑義照会、処方変更が実施されたのは、全て検査結果持参患者であった。服薬指導や服薬フォローアップ等からTR提出につながったケースは13件あり、内訳はeGFR関連が6件(46%)、腹痛等副作用の疑いが3件(23%)、その他が4件(31%)であった。疑義照会はeGFR関連の1件であったが処方変更は行われなかった。処方変更に至ったケースは服薬フォローアップで腹痛を確認した患者について、副作用の疑いありとしてTRで報告した1件であった。
【考察】高齢糖尿病患者では腎機能評価がMT適正使用に重要である一方、検査値未持参患者も一定数存在する。検査値確認は直接的な処方変更に必ずしも至るものではないが、TRを通じた情報共有や副作用早期把握につながる可能性がある。今後は非持参患者への検査値共有体制の構築や、eGFRに基づく継続的薬学的介入の有用性についてさらなる検討が必要である。
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