講演情報
[P-125-B]認知タスク解析およびDelphi法を用いた経口抗がん剤安全投薬支援チェックリストの開発:暗黙知の可視化と実装基盤の構築
舟見 賢児1, 高山 幸2, 藤田 泉3, 大和 正幸4, 丸田 勇樹5,6 (1.(株)フロンティア フロンティア薬局 ていね店, 2.宝塚店, 3.若竹店, 4.昆陽池店, 5.日立店, 6.国際医療福祉大学大学院薬学研究科)
【目的】経口抗がん剤服薬管理用チェックリストには、臨床判断に基づく設計が必要である。本研究では、認知タスク解析(CTA)で専門薬剤師と一般薬剤師の思考差を可視化し、Delphi法で専門家合意を得たチェックリストを開発することを目的とした。
【方法】対象薬はテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(S-1)、カペシタビン(Cape)、テガフール・ウラシル配合剤(UFT)、トリフルリジン・チピラシル塩酸塩配合錠(FTD/TPI)とした。初回、フォローアップの計8 シナリオで、専門薬剤師100 名(病院・薬局各50 名)と一般薬剤師100 名にCTAを行い、言及数、所要時間、内容を比較した。抽出22 項目(共通9 、薬剤別13 )を専門家パネル(第1 ラウンド30 名、第2ラウンド28 名)が評価し、重要性中央値7 以上かつ同意率70 %以上を合意基準とした。
【結果】専門薬剤師は、一般薬剤師より短時間(6.15 分 vs 7.69 分)で多項目を想起した(10.34 項目vs 7.46 項目)。共通9 項目は適応、スケジュール、用量、検査値、相互作用、有害事象、支持療法、アドヒアランス、レッドフラッグであった。薬剤別ではS-1 、UFTの併用禁忌、S-1の腎機能別用量、Capeの用量・抗凝固薬併用時対応・手足症候群、UFT/ホリナート併用、FTD/TPIの投与サイクル・骨髄抑制の確認を含んだ。病院では検査値・用量、薬局では支持療法・服薬継続支援の言及が多かった。Delphi法では第1 ラウンド20 項目、修正後の第2 ラウンドで全22 項目が採用された。
【考察】専門薬剤師の暗黙知をCTAで紐解くことで、一般薬剤師の確認漏れを的確に補完するリスト設計が可能となる。施設間差は業務環境・役割分担に応じた重点領域の違いと解釈でき、実装時には検査値・用量確認と支持療法・服薬継続支援を相互補完的に提示する設計が有用と考えられる。本研究の限界として、シナリオ課題に基づく検証であり、実臨床への応用は今後の課題である。
【方法】対象薬はテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(S-1)、カペシタビン(Cape)、テガフール・ウラシル配合剤(UFT)、トリフルリジン・チピラシル塩酸塩配合錠(FTD/TPI)とした。初回、フォローアップの計8 シナリオで、専門薬剤師100 名(病院・薬局各50 名)と一般薬剤師100 名にCTAを行い、言及数、所要時間、内容を比較した。抽出22 項目(共通9 、薬剤別13 )を専門家パネル(第1 ラウンド30 名、第2ラウンド28 名)が評価し、重要性中央値7 以上かつ同意率70 %以上を合意基準とした。
【結果】専門薬剤師は、一般薬剤師より短時間(6.15 分 vs 7.69 分)で多項目を想起した(10.34 項目vs 7.46 項目)。共通9 項目は適応、スケジュール、用量、検査値、相互作用、有害事象、支持療法、アドヒアランス、レッドフラッグであった。薬剤別ではS-1 、UFTの併用禁忌、S-1の腎機能別用量、Capeの用量・抗凝固薬併用時対応・手足症候群、UFT/ホリナート併用、FTD/TPIの投与サイクル・骨髄抑制の確認を含んだ。病院では検査値・用量、薬局では支持療法・服薬継続支援の言及が多かった。Delphi法では第1 ラウンド20 項目、修正後の第2 ラウンドで全22 項目が採用された。
【考察】専門薬剤師の暗黙知をCTAで紐解くことで、一般薬剤師の確認漏れを的確に補完するリスト設計が可能となる。施設間差は業務環境・役割分担に応じた重点領域の違いと解釈でき、実装時には検査値・用量確認と支持療法・服薬継続支援を相互補完的に提示する設計が有用と考えられる。本研究の限界として、シナリオ課題に基づく検証であり、実臨床への応用は今後の課題である。
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