講演情報
[P-128-B]ゾルピデムを段階的に減量し、レンボキサントへの切り替えに成功した一例
木崎 公一 ((株)ココカラファインヘルスケア ココカラファイン薬局緑ヶ丘店)
【目的】高齢者におけるベンゾジアゼピン系(BZ系)及び非BZ系睡眠薬の長期服用は、転倒や認知機能低下のリスクを高める。今回、ゾルピデムの不適切服用を継続していた90歳代患者に対し、居宅療養管理指導を通じてゾルピデムの減量を行いレンボキサントへの切り替えに成功した事例を報告する。
【事例】90歳代女性。独居。脳梗塞後遺症(右半身麻痺、言語障害)あり。
居宅訪問時、ゾルピデム5mgを毎日18時と中途覚醒時の24時の2回の服用を毎日繰り返しており、入眠困難時にさらに5mg追加服用(最高服用量10mg超え)が認められた。また月1回程度の夜間の転倒・深夜の電話や物忘れの悪化も観察されていた。超短時間作用型睡眠薬であるゾルピデムは、中途覚醒をきたし追加服用から過剰服用を招いていると判断し、また副作用である筋弛緩作用や認知機能への影響が、転倒や物忘れを誘発していると推察した。速やかな入眠と睡眠維持をもたらし依存性が生じにくいレンボキサントが適切であると考え、レンボキサントへの切り替を医師に提案した。結果、レンボキサントへの切り替えが開始された。ゾルピデムからの離脱症状を回避するため、レンボキサント開始と並行し、1週間ごとに0.25錠ずつ漸減する1か月間の減量スケジュールを実施した。変更当初、患者は入眠困難を訴えたが、不安定期を克服するため2か月間の継続服用を目標に掲げ、本人へ継続的な服薬支援を行った。結果1か月後、ゾルピデムの離脱に至り、不適切な追加服用も消失した。家族からは「夜間の転倒が消失し、深夜の電話もなくなった」との評価を得た。
【考察】本症例において、医師へ提案した1週間ごとに漸減を行う減量スケジュールと、薬剤師による継続的な服薬支援が、薬剤切り替えを成功に導いた要因と考える。高齢患者に対し、薬理特性に基づいた適切な薬剤選択と、減薬プロセスの提案、服薬管理は、薬剤師の重要な役割である。
【事例】90歳代女性。独居。脳梗塞後遺症(右半身麻痺、言語障害)あり。
居宅訪問時、ゾルピデム5mgを毎日18時と中途覚醒時の24時の2回の服用を毎日繰り返しており、入眠困難時にさらに5mg追加服用(最高服用量10mg超え)が認められた。また月1回程度の夜間の転倒・深夜の電話や物忘れの悪化も観察されていた。超短時間作用型睡眠薬であるゾルピデムは、中途覚醒をきたし追加服用から過剰服用を招いていると判断し、また副作用である筋弛緩作用や認知機能への影響が、転倒や物忘れを誘発していると推察した。速やかな入眠と睡眠維持をもたらし依存性が生じにくいレンボキサントが適切であると考え、レンボキサントへの切り替を医師に提案した。結果、レンボキサントへの切り替えが開始された。ゾルピデムからの離脱症状を回避するため、レンボキサント開始と並行し、1週間ごとに0.25錠ずつ漸減する1か月間の減量スケジュールを実施した。変更当初、患者は入眠困難を訴えたが、不安定期を克服するため2か月間の継続服用を目標に掲げ、本人へ継続的な服薬支援を行った。結果1か月後、ゾルピデムの離脱に至り、不適切な追加服用も消失した。家族からは「夜間の転倒が消失し、深夜の電話もなくなった」との評価を得た。
【考察】本症例において、医師へ提案した1週間ごとに漸減を行う減量スケジュールと、薬剤師による継続的な服薬支援が、薬剤切り替えを成功に導いた要因と考える。高齢患者に対し、薬理特性に基づいた適切な薬剤選択と、減薬プロセスの提案、服薬管理は、薬剤師の重要な役割である。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
