講演情報

[P-129-C]在宅訪問薬剤管理指導により認知機能低下を伴う統合失調症患者の服薬状況が改善した一例

古賀 南帆, 朝田 かおり, 増田 千穂 (たんぽぽ薬局(株))
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【目的】高齢者では認知機能低下に伴い個別化した服薬管理や減薬提案が必要であるが、統合失調症患者では精神症状に留意した慎重な減薬が求められる。今回、認知機能低下を伴う統合失調症患者に対し服薬支援と処方提案により服薬状況が改善した一例を報告する。
【症例】80代女性、独居。A病院から抗精神病薬、睡眠薬等、B医院から降圧薬、胃腸薬等が処方され、計11剤を服用。過去のトラブルから介護サービスは利用せず。
X年5月、訪問薬剤管理指導開始。X+5年2月時点で、錠剤と散剤を別々に一包化し睡眠薬はPTPで自己管理。X+5年6月、A病院へ腎機能低下によりファモチジン減量を提案するも変更なし。同年10月、散剤および錠剤の同時一包化へ変更。同時期より生活リズムの変化や認知機能低下に伴い睡眠薬の過量服用あり。X+6年2月、近隣在住の長男より夜間の異常行動や睡眠薬の過量服用の相談あり。A病院へ睡眠薬変更を提案したが受け入れられず。睡眠薬も一包化、用法別に色分けし日付印字。訪問頻度を増やし、非訪問日は長男へ服薬確認を依頼。日付通り服用できるようになった。同年5月、幻覚の訴え増加を契機に減薬を検討。同年6月、患者意向を聴取し、B医院へ症状消失後も継続中の膵臓性消化酵素配合剤3g/分3とテプレノン1.5g/分3、効果が不明瞭なメコバラミン3錠/分3の段階的な減量を提案。不安や体調を確認しながら減薬を進め、7月、膵臓性消化酵素配合剤1.5g/分3へ、8月には1g/分2へ減量となり、テプレノンも1g/分2へ、メコバラミンは2錠/分2へ減量となった。9月、A病院へファモチジン中止を再提案し了承された。
服薬回数の減少により睡眠薬の過量服用や飲み間違いが減少し服薬状況が改善した。
【考察】丁寧な症状聴取と段階的な減薬提案により処方適正化につながった。患者や家族との丁寧なやり取りや医師との連携の積み重ねによる信頼関係の構築が、ポリファーマシー解消に向けた処方介入の第一歩である。

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