講演情報

[P-131-B]多剤併用下の胃瘻患者におけるSー1服薬方法の最適化

与那嶺 梨香1, 野田 佳子1, 井上 千絵美1, 濱田 美輝1, 宮崎 恵1, 金原 健太2 (1.(株)フロンティア フロンティア薬局 滋賀医大店, 2.大阪支店)
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【目的】多剤併用中の胃瘻患者におけるS-1療法では、介助者の抗がん剤曝露対策と服薬アドヒアランスの両立が課題となる。本症例では、入院時の全薬粉砕指示を再検討し、一部薬剤の経口服用への切り替えと簡易懸濁法の導入により、投与の簡便化と安全性の向上を図ることができた事例を報告する。
【症例】60歳代男性。咽頭癌術後で胃瘻を造設しているが、水分や流動食の経口摂取は可能な患者。退院後のS-1単独療法開始にあたり初来局した。併用薬に抗血小板薬、糖尿病薬、脂質異常症治療薬の8種類があり、入院時より全薬粉砕指示による経管投与が行われていたが、全薬粉砕に伴う調剤時間の延長により薬局での待ち時間が長時間化していた。そこで、患者本人と介助者の負担軽減を目的として、投与方法の見直しのため介入した。
【結果】Day1曝露リスクの高いS-1OD錠は、嚥下状況の再評価に基づき粉砕せず経口服用へ変更した。経管投与に不向きなアスピリン腸溶錠はアスピリン末へ、またエソメプラゾールカプセルをネキシウム懸濁用顆粒®へ変更を提案。退院時処方がまだ手元にあり混同しやすいためフェキソフェナジン錠、メトホルミン錠、ジャヌビア錠®は入院時同様粉砕調剤。投薬時に粉砕から簡易懸濁法について説明。Day43フェキソフェナジン錠、メトホルミン錠、ジャヌビア錠®を一包化の上、簡易懸濁法へ集約し投与工程を簡略化した。その後患者本人と介助者からは服薬方法は問題なくしっかり管理できていることを確認した。
【考察】胃瘻患者であっても嚥下機能に応じた投与経路を選択することで、介助者および調剤者の抗がん剤曝露リスクを最小化できた。また、剤型変更と簡易懸濁法の指導は、経管投与の最適化に寄与したと考える。

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