講演情報
[P-132-C]薬局での併用薬確認を契機に薬剤性副腎機能低下症が疑われた一例
大内 隆宏 (クオール(株) クオール薬局 成瀬台店)
【緒言】ステロイド含有薬の長期使用は、視床下部―下垂体―副腎系を抑制し、副腎機能低下を来すことがある。症状は易疲労感、食欲不振、血圧低下、低血糖など非特異的で、原因薬剤の把握が困難な場合がある。今回、薬局での検査値および併用薬の確認を契機に、薬剤性副腎機能低下症が疑われ、処方見直しに至った症例を報告する。
【症例概要】患者は70代女性。喘息、高血圧症の既往があった。来局の約3か月前に体調不良で2週間入院し、退院後の精査でコルチゾール0.3μg/dL、ACTH 1.7pg/mLと低値を認めた。その後、医療機関Aよりヒドロコルチゾン10mg/日が処方され、患者家族が処方箋を持参して来局した。服薬指導時、吸入ステロイドの中止を指示された一方、ベタメタゾン・d-クロルフェニラミン配合錠について説明がなかったことを聴取した。併用薬を確認したところ、同剤3錠/日を約1年半継続していたため、薬剤性副腎機能低下症の可能性を考え、医療機関Aへ情報提供した。医療機関Aでは当該薬剤の服用状況が把握されておらず、処方元の医療機関Bへ情報共有された。その後、同剤は3錠/日から2錠/日に減量され、今後は漸減し、中止後に再検査を行う方針となった。
【考察】複数医療機関を受診する患者では、薬剤情報が十分に共有されない場合がある。本症例では、薬局薬剤師が患者家族から検査値と医師の説明内容を聴取し、併用薬と服用期間を確認したことで、処方見直しにつながった。ステロイド含有薬が長期処方されている患者では、副腎機能低下を念頭に症状や検査値を確認し、必要に応じて医師へ情報提供することが重要である。
【症例概要】患者は70代女性。喘息、高血圧症の既往があった。来局の約3か月前に体調不良で2週間入院し、退院後の精査でコルチゾール0.3μg/dL、ACTH 1.7pg/mLと低値を認めた。その後、医療機関Aよりヒドロコルチゾン10mg/日が処方され、患者家族が処方箋を持参して来局した。服薬指導時、吸入ステロイドの中止を指示された一方、ベタメタゾン・d-クロルフェニラミン配合錠について説明がなかったことを聴取した。併用薬を確認したところ、同剤3錠/日を約1年半継続していたため、薬剤性副腎機能低下症の可能性を考え、医療機関Aへ情報提供した。医療機関Aでは当該薬剤の服用状況が把握されておらず、処方元の医療機関Bへ情報共有された。その後、同剤は3錠/日から2錠/日に減量され、今後は漸減し、中止後に再検査を行う方針となった。
【考察】複数医療機関を受診する患者では、薬剤情報が十分に共有されない場合がある。本症例では、薬局薬剤師が患者家族から検査値と医師の説明内容を聴取し、併用薬と服用期間を確認したことで、処方見直しにつながった。ステロイド含有薬が長期処方されている患者では、副腎機能低下を念頭に症状や検査値を確認し、必要に応じて医師へ情報提供することが重要である。
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