講演情報

[P-133-A]全国の保険薬局における医療DX・医療機関連携の成熟度と薬学的介入の実践との関連

川村 知里1, 関口 遥1, 山本 洋子1, 林 宜亨2, 丸田 勇樹3,4 (1.(株)フロンティア フロンティア薬局 伊丹中央店, 2.手稲中央店, 3.日立店, 4.国際医療福祉大学大学院薬学研究科)
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【目的】 医療DXが進展する中、システムの導入有無だけでなく、日常業務での運用成熟度や医療機関連携、組織準備性が薬学的介入にどう関わるかは不明な点が多い。本研究は全国の保険薬局を対象に、これら成熟度や組織体制が薬学的介入の実践頻度に及ぼす関連を検討した。
【方法】2026 年4 月に全国の保険薬局への郵送調査で得られた1,339 施設を解析対象とした。主要アウトカムは、薬剤師の業務コンピテンシー(行動特性)に基づく5 段階尺度により、薬学的介入頻度が高い「高介入群」と規定した。説明変数を医療機関との連携、マイナ運用、電子処方箋運用、組織準備性の各スコアとし、薬局属性を調整した多変量ロジスティック回帰分析を行った。解析はIBM SPSS Statistics 30 を用い、有意水準を5 %とした。本研究は、茨城県薬剤師会倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】高介入群は228 施設(17.0 %)であった。多変量ロジスティック回帰分析の結果、医療機関との連携スコア(aOR 2.97, 95 %CI 2.29 - 3.86 )、電子処方箋運用スコア(aOR 1.65, 95 %CI 1.33 - 2.05 )、マイナ運用スコア(aOR 1.45, 95 %CI 1.15 - 1.84 )、および組織準備スコア(aOR 1.25, 95 %CI 1.01 - 1.55 )の全てが、高介入群と独立して有意に関連していた。
【考察】薬学的介入の実践には、DXの運用成熟度、医療機関連携、組織準備性が関与する可能性が示された。特に医療機関との連携の関連が最大であったことは、DXによる情報基盤が既存の対人連携と組み合わさることで効果的に機能することを示唆する。本知見は、業務コンピテンシーに根ざした実効性のある医療DXの推進や今後の薬局機能のあり方を検討する上で有益な示唆を与え得る。本研究は横断研究であり、今後は実際の薬学的介入数や患者アウトカムに寄与できるか調査が必要である。

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