講演情報

[P-136-A]電子カルテ情報共有システム導入後における保険薬局薬剤師の活用実態と課題

圓藤 晶子, 濱野 左知代 ((株)フロンティア ていね薬局)
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【目的】近年、地域医療連携システムの普及により、保険薬局薬剤師が診療記録や検査値等の電子カルテ情報を閲覧できる環境が整備されつつある。しかし、薬局薬剤師が実際にどのような情報を求め、どのように活用しているかについての報告は少ない。そこで今回、地域医療連携システムを介した電子カルテ情報の活用実態および課題を明らかにすることを目的に調査を実施した。
【方法】対象医療機関において運用されている地域医療連携システム(ID-Link)を利用可能な門前エリアの保険薬局薬剤師を対象に、Googleフォームを用いた匿名アンケート調査を実施した。調査内容は、ID-Linkの利用状況、閲覧内容、利用目的、有用性評価および利用上の課題等とした。
【結果】12名より回答を得た。ID-Link利用経験を有する回答者は8名(66.7%)であった。閲覧患者数は1~10件が最多であり、閲覧対象は限定的であった。主な閲覧内容は診療記録、検査値、処方内容であり、利用目的としては治療方針の把握、入院中経過の確認、処方意図の把握等が多かった。電子カルテ情報は薬学的判断や治療内容理解に有用と評価する回答が多かった一方、閲覧時間の確保、患者同意取得負担、活用方法への迷い等が課題として挙げられた。
【考察】本調査では、保険薬局薬剤師が検査値のみならず、診療記録や治療方針等の「治療背景」を把握する目的で電子カルテ情報を活用している可能性が示唆された。これは、電子カルテ情報が処方監査や安全確認に加え、患者理解や薬学的判断を支援する情報として活用されている可能性を示す結果と考えられた。しかし、導入初期においては運用負担や活用方法の未整備が利用拡大の障壁となっており、今後は活用事例の共有や運用整備が必要と考える。

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