講演情報

[P-140-B]高齢者施設における薬剤管理および調剤薬局連携に関する実態調査

佐藤 直紀1, 杉山 健太郎2, 石井 雅雄1, 岡本 純一郎1, 加藤 耕次1 (1.(株)加藤, 2.東京薬科大学 総合学修・教育センター)
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【目的】 高齢者施設における薬剤管理体制および調剤薬局との連携状況、さらに誤薬防止に対するニーズを把握することを目的としてアンケート調査を実施した。
【方法】 高齢者施設35施設(介護付有料老人ホーム33軒、特別養護老人ホーム2軒)にて、2024年2月~6月、施設の管理者を対象に対面でアンケート調査を実施した。調査項目は、薬剤管理方法、調剤薬局の選定理由、薬局対応への満足度、誤薬発生状況、誤薬防止システムへの関心などとした。
【結果】 薬剤管理方法は「個人毎」が18施設(51.4%)で最も多く、次いで「フロア毎」9施設(25.7%)であった。配薬セットは「カセット型」(ドラッグボックス型)15施設(42.9%)が一番多かった。現在の調剤薬局対応については、26施設(74.3%)が「満足」と回答した一方、「不満」は3施設(8.6%)であった。不満理由としては「配薬方法への不満」および「土日の対応」が各3施設、「配薬ミス」が2施設で認められた。調剤薬局による薬剤管理のメリットとして、「スタッフの負担軽減」が17施設(48.6%)で最も多く、「誤薬(渡し間違い、渡し忘れ)の減少」は7施設(20.0%)であった。最近の誤薬発生については10施設(28.6%)が「有」と回答した。誤薬防止システムについては、「導入してみたい」が3施設(8.6%)、「話を聞いてみたい」が12施設(34.3%)であり、一定の関心が示された。
【考察】 高齢者施設における薬剤管理では、調剤薬局が配薬業務に携わることで、看護・介護スタッフの業務負担を軽減できる点や、入居者への投薬ミスを防げる点が今回のアンケートでも示唆された。一方で、配薬方法や休日対応に対する課題、さらに一定割合で誤薬が発生している現状が明らかとなった。誤薬防止システムへの関心も一定数認められ、今後はICT等を活用した安全管理体制の構築や、施設との連携強化が重要と考えられた。

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