講演情報
[P-146-B]LTEPを用いた腎機能予測に基づく薬局薬剤師の介入が透析導入時期及び予測される医療費に与える影響の検討:1症例の追跡調査
橋本 結美1, 夫婦岩 啓明2 (1.(株)フロンティア フロンティア薬局加古川店, 2.神戸支店)
【目的】透析は患者のQOL低下だけでなく年間約500万円/人の医療費を要する社会的問題となっている。そこで3年間以上のeGFRの推移から将来の腎機能低下や透析導入時期を予測できるLong-Term eGFR Plot(LTEP)を用いて、2024年本学会で腎機能予測と医療費削減効果を報告した。今回は、その調査結果の中で早期透析導入が予測された1例の追跡調査を行ったので、介入結果を報告する。
【症例・背景・経過】30歳代男性。2型糖尿病、脂質異常症、高血圧を有し、X歳時(Day1)にLTEPを活用した結果、eGFR<10への到達予想年齢はX+3歳、生涯透析導入医療費は約2億円と算出された。
Day1に処方医へ透析導入リスクや腎臓内科への紹介の必要性、フィネレノン追加を提案し、患者へ食習慣改善指導を行った。Day57にフィネレノンが追加処方され、患者自身も外食を控えるなど食生活改善に取り組んでいた。Day413には朝食欠食による服薬忘れが認められたため処方医へ用法変更を依頼する等、約2年間にわたり、腎機能に応じた用量調整の提案、服薬フォローアップや服薬状況についての情報提供を実施した。また投薬の度に継続して水分摂取推奨や減塩についての声掛けを行った。Day897のLTEPを用いた再評価では、eGFR<10への到達予想年齢はX+9歳へと約6年延長し、透析導入に係る生涯医療費は約3,000万円減少すると予測された。
【考察】本症例では、LTEPを用いて腎機能悪化リスクを評価し、薬局薬剤師が処方提案や継続的フォロー等を実施した結果、透析導入時期の延長および医療費削減が期待される成果を得た。医師の治療等を含む複数要因が関与するものの、LTEPを活用した薬局薬剤師の積極的な介入が、腎機能悪化の進行抑制に影響を与えた一因となった可能性が示唆された。
【症例・背景・経過】30歳代男性。2型糖尿病、脂質異常症、高血圧を有し、X歳時(Day1)にLTEPを活用した結果、eGFR<10への到達予想年齢はX+3歳、生涯透析導入医療費は約2億円と算出された。
Day1に処方医へ透析導入リスクや腎臓内科への紹介の必要性、フィネレノン追加を提案し、患者へ食習慣改善指導を行った。Day57にフィネレノンが追加処方され、患者自身も外食を控えるなど食生活改善に取り組んでいた。Day413には朝食欠食による服薬忘れが認められたため処方医へ用法変更を依頼する等、約2年間にわたり、腎機能に応じた用量調整の提案、服薬フォローアップや服薬状況についての情報提供を実施した。また投薬の度に継続して水分摂取推奨や減塩についての声掛けを行った。Day897のLTEPを用いた再評価では、eGFR<10への到達予想年齢はX+9歳へと約6年延長し、透析導入に係る生涯医療費は約3,000万円減少すると予測された。
【考察】本症例では、LTEPを用いて腎機能悪化リスクを評価し、薬局薬剤師が処方提案や継続的フォロー等を実施した結果、透析導入時期の延長および医療費削減が期待される成果を得た。医師の治療等を含む複数要因が関与するものの、LTEPを活用した薬局薬剤師の積極的な介入が、腎機能悪化の進行抑制に影響を与えた一因となった可能性が示唆された。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
