講演情報
[特別講演]仏教と医療から考える終末期の心のケア~生きる意味を問い直す~
松山 大耕 (妙心寺退蔵院 副住職)

近年、テクノロジーや医療技術の発達によって平均寿命が飛躍的に伸びました。昔であれば、命を落としていたであろう命も助かるケースが増えました。しかし、現代を生きる私たちは、昔の人たちと比べてより多くの安心を得ているでしょうか。むしろ、不安が増幅されているのではないかと感じることもあります。新しい技術が生まれても、本当にその技術にアクセスできるのか、間に合うのか、金銭的に難しいのではないか。期待値が上がれば上がるほど、不安が増しているのが実情です。
最近、医療系の学会に参加したり、医療関係者の皆様とご一緒する機会が増えました。今までは心臓が止まるまでが医療の仕事、心臓が止まってからが宗教の仕事というすみわけがありました。しかし、今後はそういった分担も少しずつなくなっていくような気がします。医療の現場では、患者さんやご家族を求める「安心」と、医療機関が提供しようとしている「安全」に乖離はないでしょうか。医療の学会は「腕自慢大会」のようになっていませんでしょうか。不安に寄り添い、安心を提供することを主眼に置いているでしょうか。
生物は命を授かったら必ず死が待っています。死は誰しもが迎え入れなければならない当然の営みであり、運命でもあります。昔の人たちは死をどう受け入れ、どう向き合ってきたのでしょうか。医療技術では劣っていたかもしれませんが、不安との向き合い方や受け入れ方は私たちよりもはるかに優れていたと感じます。
古来、誰しもが身近な大切な方のお別れの場面を経験してきました。仏教には悲しみを分かち合うさまざまな智慧が詰まっています。今回の講演では、死の受け入れ方、悲しみを癒す智慧、諸外国での事例など交えながら、仏教の現場から終末期の心のケア、そして生きる意味を問い直すという演題でお話をさせていただきます。
【略歴】
2001年3月 東京大学農学部 卒業
2003年3月 東京大学大学院農業生命科学研究科 修了
2006年9月 埼玉県新座市 平林寺専門道場 暫暇
2007年5月 妙心寺塔頭 退蔵院 副住職 就任
2011年9月 政府観光庁 Visit Japan大使 就任
2018年4月 米・スタンフォード大学 客員講師
2019年9月 重光賞(ボストン米日協会)・文化庁長官表彰 受賞
2021年6月 京都市教育委員会委員
2026年4月 藤田医科大学 客員教授
最近、医療系の学会に参加したり、医療関係者の皆様とご一緒する機会が増えました。今までは心臓が止まるまでが医療の仕事、心臓が止まってからが宗教の仕事というすみわけがありました。しかし、今後はそういった分担も少しずつなくなっていくような気がします。医療の現場では、患者さんやご家族を求める「安心」と、医療機関が提供しようとしている「安全」に乖離はないでしょうか。医療の学会は「腕自慢大会」のようになっていませんでしょうか。不安に寄り添い、安心を提供することを主眼に置いているでしょうか。
生物は命を授かったら必ず死が待っています。死は誰しもが迎え入れなければならない当然の営みであり、運命でもあります。昔の人たちは死をどう受け入れ、どう向き合ってきたのでしょうか。医療技術では劣っていたかもしれませんが、不安との向き合い方や受け入れ方は私たちよりもはるかに優れていたと感じます。
古来、誰しもが身近な大切な方のお別れの場面を経験してきました。仏教には悲しみを分かち合うさまざまな智慧が詰まっています。今回の講演では、死の受け入れ方、悲しみを癒す智慧、諸外国での事例など交えながら、仏教の現場から終末期の心のケア、そして生きる意味を問い直すという演題でお話をさせていただきます。
【略歴】
2001年3月 東京大学農学部 卒業
2003年3月 東京大学大学院農業生命科学研究科 修了
2006年9月 埼玉県新座市 平林寺専門道場 暫暇
2007年5月 妙心寺塔頭 退蔵院 副住職 就任
2011年9月 政府観光庁 Visit Japan大使 就任
2018年4月 米・スタンフォード大学 客員講師
2019年9月 重光賞(ボストン米日協会)・文化庁長官表彰 受賞
2021年6月 京都市教育委員会委員
2026年4月 藤田医科大学 客員教授
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