講演情報

[SY1-4]災害薬事コーディネーターの役割とは

至田 智行 (厚生労働省 医薬局 総務課 主査)
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災害対応において薬剤師が果たす役割の重要性について、その認識が広まってきている。
災害薬事コーディネーターとは、都道府県並びに保健所及び市町村が行う保健医療活動における薬事に関する課題解決のため、災害時に都道府県が設置する保健医療福祉調整本部並びに保健所及び市町村における保健医療活動の調整等を担う本部において実施される業務のうち、必要な医薬品等の供給管理や被災地の衛生管理をはじめとする薬事に関する課題の把握・解析・マッチング等を行うことを目的として、都道府県において任命された薬剤師のことをいう。
その具体的な役割としては、被災地における医薬品等ニーズの情報収集、医薬品等の供給管理、支援薬剤師の派遣調整・受入調整などがあり、他の職種の同様の調整をする者などと連携をとりながら、現地における薬剤師が状況の変化に応じて適切に対応できるよう、災害時における、薬事に関連する課題解決を担う。
その具体的な運用や活動内容等については、「薬剤師・薬局における災害時等対応についての調査研究(令和3~5年度厚生労働科学研究事業)」や、能登半島地震における活動実態等を踏まえ、厚生労働省において「災害薬事コーディネーター活動要領」を作成し、令和7年3月10日に公表しているところである。
災害薬事コーディネーターは、災害対応を行うにあたって必要な技能に係る研修を受講した薬剤師が任命されるものであり、在宅患者への対応及び医療機関や施設との連携に関する知識・技能を有する薬局薬剤師の活躍も想定される。
厚生労働省は、災害薬事コーディネーターが全都道府県で配備されることを目標として、令和6年度より各都道府県における養成を支援しているが、令和8年度「災害薬事体制整備事業」においては、これまでの支援に加え、任命したコーディネーターに対する継続的な研修や、被災した現場において活動する災害時の支援薬剤師を含めた養成に資するよう、養成にかかる講師の育成にも取り組んでいる。
災害薬事コーディネーターは、令和7年度末時点において40の都道府県で1,531人が任命を受けており、厚生労働省としては、今後も都道府県の支援等を通じ、災害時の円滑・適切な医薬品提供・衛生管理の充実を図ってゆく。


【略歴】
2018年 近畿大学薬学部医療薬学課 卒業
2018年 大阪府健康医療部 入職
2025年 厚生労働省医薬局 出向

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