講演情報
[SY11-3]認知行動療法の考え方を用いたセルフケアと患者支援の紹介
前田 初代 (日本認知療法・認知行動療法学会 薬剤師部会 部会長 / 日本大学薬学部)

認知行動療法はうつ病などの精神疾患を治療することを目的として開発され、その後身体疾患や生活習慣の改善にも有効性が実証されてきている。認知行動療法は、人間の気分や行動は、“認知(ものの考え方・受け取り方)に影響を受ける”という認知行動モデルに基づいており、患者の「認知」あるいは「行動」に焦点を当て、患者と治療者が協働して変容を図り、気分や身体反応の改善を促す。患者はこの体験を重ね次第に自らコントロールできるようになり、最終的には自身の治療者となって、再発・再燃を予防することが可能となる。
薬剤師においては認知行動療法の考え方を用いた(治療を目的としない)支援により、相談者の「考え」あるいは「行動」に焦点を当てることで相談者の困りごとを一緒に解決し、「気分」や「身体反応」を改善することが目標となる。またこの支援は薬剤師自身のセルフケアにも用いることができる。
本年「不眠障害治療支援アプリ」が医療機器として承認されるなど、今後治療に認知行動療法が用いられる頻度は増加すると考えられる。また2024年3月に公表された5大疾病の「薬局における疾患別対応マニュアル」の、統合失調症、感情障害、睡眠障害マニュアルには「認知行動療法」の記載がある。このような流れから、薬物治療のために来局する患者が認知行動療法について疑問や相談を持ちかけることも今後増加すると推測される。その際薬剤師が医師の治療の意図を知り連携する手掛かりとして、また患者との信頼を深め患者の疑問を解決するために認知行動療法の概要を知っておくことは有用なことと考える。
さらに現在は、ストレスなどによりつらくなっている時、誰にでも役立つ方法として、認知行動療法の考え方を用いた支援が、医療、教育、企業、行政など対人支援に関わるさまざまな職種・領域で広く用いられ、対人援助職の基盤スキルとなっている。薬剤師も対人援助職であるから、今後来局者の服薬に纏わる悩みや不安に限らず、ストレスの軽減や健康全般に関する相談についても認知行動療法の考え方を用いることが支援の向上に役立つと期待する。
本シンポジウムでは、一般消費者の薬相談に認知行動療法の考え方を用いて支援をしてきた演者の経験から、患者との関係構築や認知行動療法のスキルについて事例を交えて概要をお話しし、また薬剤師部会の会員による薬局薬剤師と精神科医との連携の成果についても紹介する。
【略歴】
1977年:東京理科大学薬学部卒業後、薬理、薬事に従事
2008年:桜美林大学大学院健康心理学専修修了(修士)
2008年:(公社)日本薬剤師会非常勤職員(~2019年)
2008年:国立医薬品食品衛生研究所非常勤職員(現職)
2022年:日本大学薬学部薬学研究所研究員(継続)
免許・資格
薬剤師、公認心理師、日本健康心理学会認定専門心理士
主な所属学会
日本認知療法・認知行動療法学会(理事)
日本健康心理学会、日本精神神経学会、日本薬学会、
日本精神薬学会、日本ポジティブサイコロジー医学会
薬剤師においては認知行動療法の考え方を用いた(治療を目的としない)支援により、相談者の「考え」あるいは「行動」に焦点を当てることで相談者の困りごとを一緒に解決し、「気分」や「身体反応」を改善することが目標となる。またこの支援は薬剤師自身のセルフケアにも用いることができる。
本年「不眠障害治療支援アプリ」が医療機器として承認されるなど、今後治療に認知行動療法が用いられる頻度は増加すると考えられる。また2024年3月に公表された5大疾病の「薬局における疾患別対応マニュアル」の、統合失調症、感情障害、睡眠障害マニュアルには「認知行動療法」の記載がある。このような流れから、薬物治療のために来局する患者が認知行動療法について疑問や相談を持ちかけることも今後増加すると推測される。その際薬剤師が医師の治療の意図を知り連携する手掛かりとして、また患者との信頼を深め患者の疑問を解決するために認知行動療法の概要を知っておくことは有用なことと考える。
さらに現在は、ストレスなどによりつらくなっている時、誰にでも役立つ方法として、認知行動療法の考え方を用いた支援が、医療、教育、企業、行政など対人支援に関わるさまざまな職種・領域で広く用いられ、対人援助職の基盤スキルとなっている。薬剤師も対人援助職であるから、今後来局者の服薬に纏わる悩みや不安に限らず、ストレスの軽減や健康全般に関する相談についても認知行動療法の考え方を用いることが支援の向上に役立つと期待する。
本シンポジウムでは、一般消費者の薬相談に認知行動療法の考え方を用いて支援をしてきた演者の経験から、患者との関係構築や認知行動療法のスキルについて事例を交えて概要をお話しし、また薬剤師部会の会員による薬局薬剤師と精神科医との連携の成果についても紹介する。
【略歴】
1977年:東京理科大学薬学部卒業後、薬理、薬事に従事
2008年:桜美林大学大学院健康心理学専修修了(修士)
2008年:(公社)日本薬剤師会非常勤職員(~2019年)
2008年:国立医薬品食品衛生研究所非常勤職員(現職)
2022年:日本大学薬学部薬学研究所研究員(継続)
免許・資格
薬剤師、公認心理師、日本健康心理学会認定専門心理士
主な所属学会
日本認知療法・認知行動療法学会(理事)
日本健康心理学会、日本精神神経学会、日本薬学会、
日本精神薬学会、日本ポジティブサイコロジー医学会
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
