講演情報
[SY12-2]慢性心不全患者に対する薬局薬剤師の介入は薬剤師の存在価値を高めるか?
齋藤 麻美 (株式会社フロンティア北海道支店 エリアマネージャー(心不全療養指導士))

心不全は、近年高齢化の進展とともに患者数が増加している疾患である。発症後の再入院率が高いことから、医療費の負担も大きい疾患であるといわれている。海外の研究では、「薬剤師と多職種の介入により再入院が減る可能性」が示されており、急性期だけでなく回復期から慢性期にかけても切れ目のない医療提供体制が求められている。
2024年度の診療報酬改定で新設された「調剤後薬剤管理指導料2」は、慢性心不全患者への薬局薬剤師による継続的な薬学的管理を評価するものであり、外来診療における多職種連携への薬局薬剤師の関与が期待されているものである。本指導料は、調剤後に薬局薬剤師が薬の使用状況や副作用の有無を患者に確認するフォローアップを行い、その結果を文書により処方医へ情報提供することで算定することができる。しかし、導入から日が浅いため、薬剤師の介入による患者の転帰を含む臨床的効果については、まだ十分な検証がなされていないのが現状である。
そこで、(株)フロンティアの調剤薬局と北海道科学大学地域医療薬学分野との共同研究として、外来慢性心不全患者に対する薬局薬剤師の介入が患者アウトカムに及ぼす影響について検討を行った。対象は「調剤後薬剤管理指導料2」を算定した慢性心不全患者とし、薬歴データを用いて後方視的解析を行った。
その結果、薬剤師のフォローアップに基づく医師への適切な情報提供により、患者の自覚症状が改善することおよび薬剤師の介入により対象患者において入院率が低下する等の可能性が示された。本結果は薬剤師による継続的な薬学的管理が患者の症状改善に寄与するのみでなく、慢性心不全の重症化を防ぎ、入院リスクの低減という実質的な効果をもたらす可能性を示している。
本発表では、これらの結果を踏まえ、地域医療における薬局薬剤師の役割とその在り方について参加者の皆様と共に考えていきたい。
【略歴】
2003年 3月 北海道薬科大学薬学部 卒業
2008年 9月 株式会社フロンティア入社
2018年11月 フロンティア薬局手稲中央店 管理薬剤師
2025年 4月 心不全療養指導士取得
2025年 4月 株式会社フロンティア北海道第一エリア エリアマネージャー
2024年度の診療報酬改定で新設された「調剤後薬剤管理指導料2」は、慢性心不全患者への薬局薬剤師による継続的な薬学的管理を評価するものであり、外来診療における多職種連携への薬局薬剤師の関与が期待されているものである。本指導料は、調剤後に薬局薬剤師が薬の使用状況や副作用の有無を患者に確認するフォローアップを行い、その結果を文書により処方医へ情報提供することで算定することができる。しかし、導入から日が浅いため、薬剤師の介入による患者の転帰を含む臨床的効果については、まだ十分な検証がなされていないのが現状である。
そこで、(株)フロンティアの調剤薬局と北海道科学大学地域医療薬学分野との共同研究として、外来慢性心不全患者に対する薬局薬剤師の介入が患者アウトカムに及ぼす影響について検討を行った。対象は「調剤後薬剤管理指導料2」を算定した慢性心不全患者とし、薬歴データを用いて後方視的解析を行った。
その結果、薬剤師のフォローアップに基づく医師への適切な情報提供により、患者の自覚症状が改善することおよび薬剤師の介入により対象患者において入院率が低下する等の可能性が示された。本結果は薬剤師による継続的な薬学的管理が患者の症状改善に寄与するのみでなく、慢性心不全の重症化を防ぎ、入院リスクの低減という実質的な効果をもたらす可能性を示している。
本発表では、これらの結果を踏まえ、地域医療における薬局薬剤師の役割とその在り方について参加者の皆様と共に考えていきたい。
【略歴】
2003年 3月 北海道薬科大学薬学部 卒業
2008年 9月 株式会社フロンティア入社
2018年11月 フロンティア薬局手稲中央店 管理薬剤師
2025年 4月 心不全療養指導士取得
2025年 4月 株式会社フロンティア北海道第一エリア エリアマネージャー
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