講演情報
[SY14-2]大阪府における薬剤師の資質向上のための取組について~薬剤師・登録販売者の資質向上に向けた実践ガイドの活用~
嶋田 慎一 (大阪府藤井寺保健所 生活衛生室長)

大阪府には、府設置9か所、指定都市設置2か所、中核市設置7か所の計18か所の保健所が設置されており、地域の公衆衛生を支えている。このうち、大阪府が所管する茨木・藤井寺・泉佐野の3保健所に、生活衛生室が設置され、広域的又は高度に専門的な薬事及び検査業務を集約し、広域ブロック単位で業務を実施している。
藤井寺保健所生活衛生室には、衛生課、薬事課、検査課の3つの課があり、薬剤師並びに獣医師等30名以上の技術系職員が配属されており、飲食店、理美容所、宿泊施設、薬局等の日常生活に密接に関わる施設に対する監視指導や、水道水の水質検査、感染症関連検査業務を通じて、地域住民の「当たり前の安全な暮らし」を支えている。これらは、法令に基づく監視指導及び検査により推進され、健康被害の未然防止という「予防」を基盤とする公衆衛生活動である。
一方、近年、一般用医薬品の過剰摂取(いわゆるオーバードーズ)が若年層を中心に社会問題化しており、医薬品の適正販売の徹底とともに、薬剤師・登録販売者の適切な対応力の向上が求められている。
大阪府では、大阪府薬事審議会の専門部会である医薬品適正販売対策部会における検討を踏まえ、薬局等に従事する薬剤師・登録販売者の資質向上を目的とした施策を推進してきた。その一環として、2025年3月に「薬剤師・登録販売者の資質向上に向けた実践ガイド」を作成し、役割、必要な知識・技能、具体的な対応例を体系的に整理した。また、2026年3月には指定濫用防止医薬品に係る法改正の内容を反映した改訂を行った。本ガイドには、参考資料として、有資格者向けの啓発資材も取り入れたが、この資材には相談窓口に関する情報も掲載し、購入者を適切な支援機関につなげることができるよう配慮している。
さらに、府民に対する取組として、インターネット広告やSNSを活用した注意喚起を実施するとともに、オーバードーズに関する意識調査を通じて、若年層の認識や行動特性を踏まえた対策を取り入れた啓発を実施している。
本講演では、公衆衛生の視点から生活衛生行政における薬剤師等の役割を概説するとともに、大阪府における薬剤師等の資質向上や府民への啓発の取組について、特に一般用医薬品の濫用対策に焦点を当てて報告する。これらの取組を通じて、医薬品の適正使用の確保と府民の安全・安心の向上を目指すものである。
【略歴】
1992年 大阪府環境保健部薬務課 入庁
2015年 大阪府泉佐野保健所生活衛生室 薬事課長
2018年 大阪府健康医療部薬務課 麻薬毒劇物グループ課長補佐
2021年 寝屋川市出向
2023年 大阪府健康医療部薬務課 医薬品流通グループ課長補佐
2026年 大阪府藤井寺保健所 生活衛生室長
藤井寺保健所生活衛生室には、衛生課、薬事課、検査課の3つの課があり、薬剤師並びに獣医師等30名以上の技術系職員が配属されており、飲食店、理美容所、宿泊施設、薬局等の日常生活に密接に関わる施設に対する監視指導や、水道水の水質検査、感染症関連検査業務を通じて、地域住民の「当たり前の安全な暮らし」を支えている。これらは、法令に基づく監視指導及び検査により推進され、健康被害の未然防止という「予防」を基盤とする公衆衛生活動である。
一方、近年、一般用医薬品の過剰摂取(いわゆるオーバードーズ)が若年層を中心に社会問題化しており、医薬品の適正販売の徹底とともに、薬剤師・登録販売者の適切な対応力の向上が求められている。
大阪府では、大阪府薬事審議会の専門部会である医薬品適正販売対策部会における検討を踏まえ、薬局等に従事する薬剤師・登録販売者の資質向上を目的とした施策を推進してきた。その一環として、2025年3月に「薬剤師・登録販売者の資質向上に向けた実践ガイド」を作成し、役割、必要な知識・技能、具体的な対応例を体系的に整理した。また、2026年3月には指定濫用防止医薬品に係る法改正の内容を反映した改訂を行った。本ガイドには、参考資料として、有資格者向けの啓発資材も取り入れたが、この資材には相談窓口に関する情報も掲載し、購入者を適切な支援機関につなげることができるよう配慮している。
さらに、府民に対する取組として、インターネット広告やSNSを活用した注意喚起を実施するとともに、オーバードーズに関する意識調査を通じて、若年層の認識や行動特性を踏まえた対策を取り入れた啓発を実施している。
本講演では、公衆衛生の視点から生活衛生行政における薬剤師等の役割を概説するとともに、大阪府における薬剤師等の資質向上や府民への啓発の取組について、特に一般用医薬品の濫用対策に焦点を当てて報告する。これらの取組を通じて、医薬品の適正使用の確保と府民の安全・安心の向上を目指すものである。
【略歴】
1992年 大阪府環境保健部薬務課 入庁
2015年 大阪府泉佐野保健所生活衛生室 薬事課長
2018年 大阪府健康医療部薬務課 麻薬毒劇物グループ課長補佐
2021年 寝屋川市出向
2023年 大阪府健康医療部薬務課 医薬品流通グループ課長補佐
2026年 大阪府藤井寺保健所 生活衛生室長
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
