講演情報
[SY16-1]獣医療薬学研修プログラムおよび一般社団法人の取り組み
櫻井 浩子 (一般社団法人 日本獣医療薬学協議会 代表理事/東京薬科大学薬学部)

一般社団法人 日本獣医療薬学協議会(JVPSC)は、「獣医療と薬学の架け橋として、動物用医薬品に関する正確で信頼性の高い情報および教育機会を獣医療専門職に提供し、獣医療の質の向上と人と動物の健康増進に寄与すること」を目的に、2025年12月に設立された。近年、伴侶動物医療の高度化・家族化が進む中、人間と同様に質の高い「チーム獣医療」の実現が急務となっている。本講演では、当協議会が単なる教育機関に留まらず、獣医師、愛玩動物看護師、そして薬剤師という異なる専門性を持つ三職種を繋ぐ「多職種連携のプラットフォーム」として果たす役割と、その具体的な取り組みについて報告する。
これまで薬剤師が獣医療へ介入する際、獣医療特有の文化や慣習、職能間のコミュニケーション不足、および知識の乖離が大きな障壁となっていた。これに対し、東京薬科大学が中心となり実施している「獣医療における薬学研修プログラム」は、地域医療を支える薬剤師を対象としたe-learning形式の教育課程である。そのカリキュラムは、獣医薬理学、機能形態学、適正飼養学から、飼い主対応、投薬技術、服薬指導、法規・倫理までを網羅したオムニバス形式で構成されており、教材視聴による受講者の知識・意識の向上についても、アンケートを通じて継続的な検証を行っている。本プログラムの真の狙いは、単なる知識の習得ではない。獣医師が診断し、愛玩動物看護師がケアと飼い主のサポートを担い、薬剤師が薬学的管理を司るという、三職種が「共通の言語」を持って連携するための基盤構築にある。このプラットフォームを介した多職種連携は、処方設計の安全性向上や服薬コンプライアンスの改善に留まらず、三者が密に連携し相互の専門性を発揮することで、動物の福祉(アニマルウェルフェア)の向上、および飼い主の安全・安心な生活に直接的に寄与するものである。
本シンポジウムでは、プログラムの実施状況や受講者アンケートの結果を交え、動物と人が共生する社会において薬剤師が果たすべき新たな社会的役割と、多職種連携が切り拓く獣医療の将来展望について提言したい。
【略歴】
1988年03月:北里大学大学院獣医畜産学研究科獣医学専攻修士課程修了 修士(獣医学)・獣医師免許取得
1988年04月:長野県庁農政部畜産課に所属。公務員獣医師として主に乳牛(ホルスタイン種等)の防疫および衛生管理、飼育管理、繁殖業務に従事。
2010年03月:立命館大学大学院先端総合学術研究科先端総合学術専攻一貫制博士課程修了 博士(学術)
2010年04月:立命館大学、国立情報学研究所、大阪大学等を経て、現在に至る。
2016年04月:東京薬科大学に着任。現在、薬学部 教授。
2025年09月:ヤマザキ動物看護大学非常勤講師。
2025年12月:一般社団法人 日本獣医療薬学協議会(JVPSC)代表理事。
5匹の猫の飼い主。
これまで薬剤師が獣医療へ介入する際、獣医療特有の文化や慣習、職能間のコミュニケーション不足、および知識の乖離が大きな障壁となっていた。これに対し、東京薬科大学が中心となり実施している「獣医療における薬学研修プログラム」は、地域医療を支える薬剤師を対象としたe-learning形式の教育課程である。そのカリキュラムは、獣医薬理学、機能形態学、適正飼養学から、飼い主対応、投薬技術、服薬指導、法規・倫理までを網羅したオムニバス形式で構成されており、教材視聴による受講者の知識・意識の向上についても、アンケートを通じて継続的な検証を行っている。本プログラムの真の狙いは、単なる知識の習得ではない。獣医師が診断し、愛玩動物看護師がケアと飼い主のサポートを担い、薬剤師が薬学的管理を司るという、三職種が「共通の言語」を持って連携するための基盤構築にある。このプラットフォームを介した多職種連携は、処方設計の安全性向上や服薬コンプライアンスの改善に留まらず、三者が密に連携し相互の専門性を発揮することで、動物の福祉(アニマルウェルフェア)の向上、および飼い主の安全・安心な生活に直接的に寄与するものである。
本シンポジウムでは、プログラムの実施状況や受講者アンケートの結果を交え、動物と人が共生する社会において薬剤師が果たすべき新たな社会的役割と、多職種連携が切り拓く獣医療の将来展望について提言したい。
【略歴】
1988年03月:北里大学大学院獣医畜産学研究科獣医学専攻修士課程修了 修士(獣医学)・獣医師免許取得
1988年04月:長野県庁農政部畜産課に所属。公務員獣医師として主に乳牛(ホルスタイン種等)の防疫および衛生管理、飼育管理、繁殖業務に従事。
2010年03月:立命館大学大学院先端総合学術研究科先端総合学術専攻一貫制博士課程修了 博士(学術)
2010年04月:立命館大学、国立情報学研究所、大阪大学等を経て、現在に至る。
2016年04月:東京薬科大学に着任。現在、薬学部 教授。
2025年09月:ヤマザキ動物看護大学非常勤講師。
2025年12月:一般社団法人 日本獣医療薬学協議会(JVPSC)代表理事。
5匹の猫の飼い主。
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