講演情報
[SY3-3]モデル・フォーミュラリの考え方と活用方法
小池 博文 (横浜市立大学附属病院 薬剤部 薬剤部長)

地域フォーミュラリの実施検討にあたっては、当該薬効群の有効性・安全性を比較検討した上で、推奨薬を選定する必要がある。その根拠となる資料を作成するためには、様々な診療ガイドラインや国内外の参考文献を参照しなければならず、それに加えて公正性や中立性を担保することが求められる。実際の運用にあたっては、これを地域薬剤師会等が担うことが多いと思われるが、通常の診療業務に加えての作業は大きな負荷となってしまう。
そこで、一般社団法人日本フォーミュラリ学会では「モデル・フォーミュラリ」を作成し、会員向けに公開を行っている。現在、31の薬効群で「モデル・フォーミュラリ」を整備しており、薬価改定や後発品の発売状況、診療ガイドラインの改訂などに合わせて、毎年更新を行っている。これらの審議にあたっては学会内に設置された委員会で行い、その構成は医師、病院薬剤師および薬局薬剤師となっている。COI(利益相反)の管理も行っていることから、各地域におけるフォーミュラリとしてそのまま準用することが可能である。
これによって、フォーミュラリを作成する地域薬剤師会等の負担を大幅に軽減できるとともに、質の高い薬物療法の推進に寄与できると考えている。一方、「モデル・フォーミュラリ」は、各地域における患者特性や処方量(流通状況)を反映していない点に留意する必要がある。例えば、アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)のモデル・フォーミュラリでは推奨薬にオルメサルタンが含まれていないが、当該地域では処方量が多いので審議の上で推奨薬に加えるなど、適宜修正して活用することも可能である。
なお「モデル・フォーミュラリ」では推奨薬とオプションをそれぞれ成分名で列記している。推奨薬とは薬効群の中で、最も標準的に位置づけられる医薬品である。対象となるのは後発医薬品(バイオシミラー)であり、先発医薬品(先行品)は推奨薬にはならない。また、オプションはある特定の状況では使用される医薬品で先発医薬品、後発医薬品の何れでも定義されうるが、地域フォーミュラリの推奨薬にはならない。最近では、新薬をフォーミュラリの推奨薬として運用している医療機関もあるが、地域フォーミュラリの本質とは異なるものと考えている。
【略歴】
1995年 東京理科大学薬学部製薬学科 卒業
1995年 横浜市役所入庁(横浜市立市民病院薬剤部勤務)
2003年 横浜市衛生局地域医療課(行政職)
2004年 横浜市立大学附属病院 専任リスクマネジャー(GRM)
2017年 横浜市立大学附属病院 薬剤部 副薬剤部長
2026年 横浜市立大学附属病院 薬剤部 薬剤部長
そこで、一般社団法人日本フォーミュラリ学会では「モデル・フォーミュラリ」を作成し、会員向けに公開を行っている。現在、31の薬効群で「モデル・フォーミュラリ」を整備しており、薬価改定や後発品の発売状況、診療ガイドラインの改訂などに合わせて、毎年更新を行っている。これらの審議にあたっては学会内に設置された委員会で行い、その構成は医師、病院薬剤師および薬局薬剤師となっている。COI(利益相反)の管理も行っていることから、各地域におけるフォーミュラリとしてそのまま準用することが可能である。
これによって、フォーミュラリを作成する地域薬剤師会等の負担を大幅に軽減できるとともに、質の高い薬物療法の推進に寄与できると考えている。一方、「モデル・フォーミュラリ」は、各地域における患者特性や処方量(流通状況)を反映していない点に留意する必要がある。例えば、アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)のモデル・フォーミュラリでは推奨薬にオルメサルタンが含まれていないが、当該地域では処方量が多いので審議の上で推奨薬に加えるなど、適宜修正して活用することも可能である。
なお「モデル・フォーミュラリ」では推奨薬とオプションをそれぞれ成分名で列記している。推奨薬とは薬効群の中で、最も標準的に位置づけられる医薬品である。対象となるのは後発医薬品(バイオシミラー)であり、先発医薬品(先行品)は推奨薬にはならない。また、オプションはある特定の状況では使用される医薬品で先発医薬品、後発医薬品の何れでも定義されうるが、地域フォーミュラリの推奨薬にはならない。最近では、新薬をフォーミュラリの推奨薬として運用している医療機関もあるが、地域フォーミュラリの本質とは異なるものと考えている。
【略歴】
1995年 東京理科大学薬学部製薬学科 卒業
1995年 横浜市役所入庁(横浜市立市民病院薬剤部勤務)
2003年 横浜市衛生局地域医療課(行政職)
2004年 横浜市立大学附属病院 専任リスクマネジャー(GRM)
2017年 横浜市立大学附属病院 薬剤部 副薬剤部長
2026年 横浜市立大学附属病院 薬剤部 薬剤部長
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