講演情報
[SY6-6]薬学領域における共同研究・教育による国際連携の重要性
緒方 文彦 (近畿大学 薬学部 公衆衛生学研究室 准教授)

近年、医療の高度化や社会問題の複雑化に伴い、薬剤師には従来の専門知識に加え、国際的視野を踏まえた思考力や実践力が求められている。特にAIやICTの急速な発展により医療提供の体制が大きく変化するとともに、感染症対策などの公衆衛生上の課題も世界規模で共有される時代となっている。これらの背景から、医療の一端を担う薬学研究および薬剤師教育において国際連携を積極的に実施していくことは非常に重要であると認識している。本シンポジウムでは、演者がタイ国立チェンマイ大学薬学部において1年間の留学を経験した事例をもとに、薬学領域における共同研究および教育交流を通じた国際連携の意義について、研究面および教育面の観点から紹介する。
研究面では、国際的な共同研究を通じて形成される「人のつながり」と「視野の広がり」に着目した。異分野の研究背景・内容を有する研究者との議論や共同作業を通じて、研究手法や問題解決のアプローチの違いを学ぶことにより、研究成果に対して多角的に考える契機となった。また、研究活動を通じて築かれる人的ネットワークの構築は、将来的な国際共同研究や学術交流の基盤となり、薬学研究の発展において重要な役割を果たすことが示唆された。一方、教育面では、「知る」という経験を起点とした学習の深化に着目した。海外の薬学教育システムや臨床現場での薬剤師の役割を知ることで、日本との教育体系や医療体制の違いを認識する機会が得られた。特に、得られた知識が理解へと発展し、実際の地域医療における薬剤師業務を体験することで学びが深まる過程を実感した。すなわち、「知識→理解→体験」という段階的な学習プロセスが、教育環境において効果的に促進されることが示された。
以上のことから、薬学領域における国際連携は、研究面においては人的ネットワークの形成と研究視野の広がりに繋がり、教育面においては国際的視点を有する薬剤師人材の育成に寄与する重要な機会であると考えられた。今後、AI、ICTの活用や公衆衛生問題への対応が求められる医療現場において、国際的視野を有する薬剤師が多職種と連携しながら地域医療に貢献していくためにも、薬学分野における国際共同研究および教育交流のさらなる推進が重要であると考えられる。
【略歴】
2005年3月 近畿大学薬学部薬学科 卒業
2007年3月 近畿大学大学院薬学研究科薬学専攻博士前期課程 修了
2010年3月 近畿大学大学院薬学研究科薬学専攻博士後期課程 修了 博士(薬学)
2010年4月 近畿大学薬学部 助教
2015年4月 近畿大学薬学部 講師
2019年11月~2020年10月 Chiang Mai University (Thailand), Faculty of Pharmacy, Visiting Researcher
2021年4月 近畿大学薬学部 准教授
現在に至る
所属学会・委員
①日本薬学会(学術編集委員、環境・衛生部会 若手研究者活性化小委員会 委員長など)
②日本水環境学会(関西支部 理事)
③日本毒性学会(評議員)
④日本公衆衛生学会(代議員)
⑤日本健康体力栄養学会(理事)
受賞歴
第79回日本公衆衛生学会総会 ポスター賞(2020年)
2020年度日本毒性学会 奨励賞(2020年)
2019年度日本水環境学会 論文奨励賞(廣瀬賞)(2020年)
日本薬学会関西支部奨励賞(第2部門 物理系薬学)(2020年)
3rd IWA Diffusion Pollution Conference, Poster Presentation Award (2018年)
日本薬学会 CPB Highlighted Paper Selected by Editor-in Chief (2017, 2018, 2021年)
日本薬学会環境・衛生部会 金原賞(2015年)
日本水環境学会関西支部 第10回奨励賞 (2015年)
研究面では、国際的な共同研究を通じて形成される「人のつながり」と「視野の広がり」に着目した。異分野の研究背景・内容を有する研究者との議論や共同作業を通じて、研究手法や問題解決のアプローチの違いを学ぶことにより、研究成果に対して多角的に考える契機となった。また、研究活動を通じて築かれる人的ネットワークの構築は、将来的な国際共同研究や学術交流の基盤となり、薬学研究の発展において重要な役割を果たすことが示唆された。一方、教育面では、「知る」という経験を起点とした学習の深化に着目した。海外の薬学教育システムや臨床現場での薬剤師の役割を知ることで、日本との教育体系や医療体制の違いを認識する機会が得られた。特に、得られた知識が理解へと発展し、実際の地域医療における薬剤師業務を体験することで学びが深まる過程を実感した。すなわち、「知識→理解→体験」という段階的な学習プロセスが、教育環境において効果的に促進されることが示された。
以上のことから、薬学領域における国際連携は、研究面においては人的ネットワークの形成と研究視野の広がりに繋がり、教育面においては国際的視点を有する薬剤師人材の育成に寄与する重要な機会であると考えられた。今後、AI、ICTの活用や公衆衛生問題への対応が求められる医療現場において、国際的視野を有する薬剤師が多職種と連携しながら地域医療に貢献していくためにも、薬学分野における国際共同研究および教育交流のさらなる推進が重要であると考えられる。
【略歴】
2005年3月 近畿大学薬学部薬学科 卒業
2007年3月 近畿大学大学院薬学研究科薬学専攻博士前期課程 修了
2010年3月 近畿大学大学院薬学研究科薬学専攻博士後期課程 修了 博士(薬学)
2010年4月 近畿大学薬学部 助教
2015年4月 近畿大学薬学部 講師
2019年11月~2020年10月 Chiang Mai University (Thailand), Faculty of Pharmacy, Visiting Researcher
2021年4月 近畿大学薬学部 准教授
現在に至る
所属学会・委員
①日本薬学会(学術編集委員、環境・衛生部会 若手研究者活性化小委員会 委員長など)
②日本水環境学会(関西支部 理事)
③日本毒性学会(評議員)
④日本公衆衛生学会(代議員)
⑤日本健康体力栄養学会(理事)
受賞歴
第79回日本公衆衛生学会総会 ポスター賞(2020年)
2020年度日本毒性学会 奨励賞(2020年)
2019年度日本水環境学会 論文奨励賞(廣瀬賞)(2020年)
日本薬学会関西支部奨励賞(第2部門 物理系薬学)(2020年)
3rd IWA Diffusion Pollution Conference, Poster Presentation Award (2018年)
日本薬学会 CPB Highlighted Paper Selected by Editor-in Chief (2017, 2018, 2021年)
日本薬学会環境・衛生部会 金原賞(2015年)
日本水環境学会関西支部 第10回奨励賞 (2015年)
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