講演情報

[SY7-1]EBP(根拠に基づく実践)で紡ぐ、地域密着型ヘルスケアの未来

恩田 光子 (大阪医科薬科大学 薬学部 教授)
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地域住民のウェルビーイングを支える真の地域インフラとして、薬局には従来の「処方箋を待つ場所」からの脱却と、新たな価値創出が求められています。本講演では、現場の貴重な経験や勘を大切にしつつも、確かな根拠に基づいた実践(EBP)を日々模索し続ける姿勢の重要性と、それによって見えてくる近未来の薬局のあり方を考えてまいります。
 提示する近未来の薬局像は、処方箋がなくとも日常の不調や健康維持を気軽に相談できる「街の健康サードプレイス」であり、深いリアルな対話とPHR等のデジタルツールを融合した「伴走型薬局」です。この次世代の薬局像を具現化するロードマップとして、「判断の質」「対話の質」「成果の質」からなる「3つの柱」を軸にそのアプローチを紐解きます。
 具体的には、薬剤師対象の意識調査および風邪様症状の受診勧奨に関する事例集積研究から見えてきた「トリアージの有用性と課題」「セルフメディケーション支援における転帰追跡の困難さ」の実態を共有します。さらに、課題解決に向け現在進行中である接客アプリとフィードバックシステムを用いた実証プロジェクトの全体像を紹介し、「点の販売」から「線の伴走」へ、データで繋がる地域医療の新たな一歩を皆様と展望できれば幸いです。


【略歴】
大阪薬科大学薬学部卒業後、米国サウスウエスト・バプテスト大学大学院医療管理学専攻修士課程、大阪大学大学院国際公共政策研究科博士課程修了[博士(医学)、博士(国際公共政策)]。病院(現社会医療法人愛仁会高槻病院薬剤科)、企業(株式会社日本経営医療コンサルティング部)、大学(広島国際大学医療福祉学部、大阪薬科大学薬学部)勤務を経て、2021年より現職。薬剤師養成教育、社会薬学研究に従事。薬事審議会 委員、日本薬学会 理事、日本老年薬学会 理事、日本薬局学会 理事。
著書「これからのコミュニティファーマシー(南江堂)」他。

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