講演情報

[SY8-1]認証機構が担う認定制度認証業務と薬剤師認定制度の未来

安原 眞人 (帝京大学 薬学部 特任教授 / 公益社団法人薬剤師認定制度認証機構)
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薬剤師の調剤した薬を患者さんが服薬する、患者宅を訪問した薬剤師を患者・家族が招き入れる、こうした関係が成り立つには、患者による薬剤師への信任が不可欠です。認定薬剤師はジェネラリストとして十分な熟練度を有する薬剤師であることを示し、専門薬剤師は特定領域に深い研鑽を積んだ薬剤師の証です。認定・専門薬剤師制度は、これまで各学会や職能団体がそれぞれ独自の制度設計に基づき運用してきました。令和2年9月に日本学術会議から発出された提言「持続可能な医療を担う薬剤師の職能と生涯研鑽」では、領域別認定・専門薬剤師制度の改革の必要性が指摘され、制度の質保証のために第三者機関による評価・認証を得ることが提言されています。
 薬剤師認定制度認証機構(CPC)は、薬剤師の各種生涯研修認定制度を第三者の立場から評価・認証し、その質を保証することで、薬剤師の資質および専門性の維持・向上に寄与することを目的として平成16年に設立され、平成22年には公益社団法人に認定されました。平成28年からは、CPCが認証した研修認定制度等による研修認定の取得が、診療報酬制度における「かかりつけ薬剤師」の要件の一つとされました。現在、CPCが認証した認定制度は35件に上り、これらの制度に基づき新規または更新された認定薬剤師の数は、令和5年度52,533人、令和6年度48,460人、令和7年度63,855人で、過去3年間で16万人を超えています。
 海外に目を転じると、欧米諸国では薬剤師免許が更新制であり、更新時に一定の生涯学習履歴の提出が義務づけられています。本シンポジウムでは、CPCの活動の紹介を通して、認定・専門薬剤師制度の質保証について考えたいと思います。


【略歴】
1974年 京都大学薬学部卒
1979年 京都大学大学院薬学研究科博士課程修了
1979年 京都大学医学部附属病院薬剤部助手
1985年 ニューヨーク州立大学バッファロー校薬学部博士研究員
1988年 京都大学医学部附属病院薬剤部講師
1990年 京都大学医学部附属病院薬剤部助教授
1995年 東京医科歯科大学医学部附属病院教授・薬剤部長
2014年 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科薬物動態学分野教授
2017年 帝京大学薬学部特任教授・東京医科歯科大学名誉教授
2023年 公益社団法人薬剤師認定制度認証機構代表理事

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