講演情報
[SY9-1]薬局からおこなうライフステージに応じた女性支援
柴田 綾子 (淀川キリスト教病院 産婦人科 医長)

薬局が女性支援に強い理由が4つある。
1.月経痛や更年期症状に鎮痛薬・漢方・OTCを提案できる
2.生理用品・デリケートゾンケア用品がある
3.妊娠中・授乳中の薬の相談にのることができる
4.緊急避妊ピルを提供できる
多くの女性にとって産婦人科は「受診するのに勇気がいる場所」である。月経や更年期障害 などの症状に悩みながら、産婦人科を受診できない女性は数多くいる。女性からの相談の多くは「私はそもそも異常なのだろうか?」「こんなことくらいで病院を受診してもいいのだろうか?」であり、病院を受診する手前の段階で悩んでいる人が多いのが現状である。 本講演ではライフステージに応じた女性支援について解説する。
1.月経症状に関する支援
月経困難症、月経前症候群などによる通院費用や仕事のパフォーマンスの低下による経済的損失は、年間6828億円にものぼると推定されているが(Tanaka 2013)、月経随伴症状に効果の高い低用量ピルの普及率は3.0%(Honami 2016)と低いのが現状である。生理用ナプキンや生理痛の薬を購入する女性に対して、薬局が情報提供や相談窓口となることで、月経症状に困る女性を支援することができる。
2.更年期障害の支援
更年期障害による離職やパフォーマンスの低下で、日本では年間約1.9兆円の経済損失が推定されており(経済産業省)、支援ニーズが高い領域である。薬局ではイソフラボンサプリメントや漢方などの市販薬の活用、セルフケアの情報提供や受診勧奨などで、更年期女性を支援することができる。
3.妊娠中・産後の薬の情報提供
妊娠中や授乳中の内服薬について、忙しい外来の中で遠慮して医師に相談できなかったり、産後に風邪をひいても育児等で忙しく受診できない人は多い。妊娠と薬情報センターや授乳中に安全に使用できる薬の情報提供をおこなうことで、妊娠中や育児中の女性を支援することができる。
4.緊急避妊・避妊
2026年より薬局で緊急避妊薬の要指導医薬品としての販売が開始された。緊急避妊薬の提供に加えて、コンドームや妊娠検査薬の適切な使用方法を情報提供したり、確実な避妊法である低用量ピルなどの紹介を行うことで、薬局からSRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、性と生殖に関する健康と権利)を支援することができる。
【職歴】
2011年3月 群馬大学医学部卒
2011年4月 沖縄県立中部 病院 初期研修
2013年4月 淀川キリスト教病院 産婦人科 入職
2021年4月より 同上 医長
【資格】
産婦人科専門医・指導医
周産期母体・胎児専門医・指導医
性差医学・医療認定医
【著書】
女性の救急外来 ただいま診断中 !
産婦人科ポケットガイド
女性診療エッセンス100
明日からできる! ウィメンズヘルスケア マスト&ミニマム
1.月経痛や更年期症状に鎮痛薬・漢方・OTCを提案できる
2.生理用品・デリケートゾンケア用品がある
3.妊娠中・授乳中の薬の相談にのることができる
4.緊急避妊ピルを提供できる
多くの女性にとって産婦人科は「受診するのに勇気がいる場所」である。月経や更年期障害 などの症状に悩みながら、産婦人科を受診できない女性は数多くいる。女性からの相談の多くは「私はそもそも異常なのだろうか?」「こんなことくらいで病院を受診してもいいのだろうか?」であり、病院を受診する手前の段階で悩んでいる人が多いのが現状である。 本講演ではライフステージに応じた女性支援について解説する。
1.月経症状に関する支援
月経困難症、月経前症候群などによる通院費用や仕事のパフォーマンスの低下による経済的損失は、年間6828億円にものぼると推定されているが(Tanaka 2013)、月経随伴症状に効果の高い低用量ピルの普及率は3.0%(Honami 2016)と低いのが現状である。生理用ナプキンや生理痛の薬を購入する女性に対して、薬局が情報提供や相談窓口となることで、月経症状に困る女性を支援することができる。
2.更年期障害の支援
更年期障害による離職やパフォーマンスの低下で、日本では年間約1.9兆円の経済損失が推定されており(経済産業省)、支援ニーズが高い領域である。薬局ではイソフラボンサプリメントや漢方などの市販薬の活用、セルフケアの情報提供や受診勧奨などで、更年期女性を支援することができる。
3.妊娠中・産後の薬の情報提供
妊娠中や授乳中の内服薬について、忙しい外来の中で遠慮して医師に相談できなかったり、産後に風邪をひいても育児等で忙しく受診できない人は多い。妊娠と薬情報センターや授乳中に安全に使用できる薬の情報提供をおこなうことで、妊娠中や育児中の女性を支援することができる。
4.緊急避妊・避妊
2026年より薬局で緊急避妊薬の要指導医薬品としての販売が開始された。緊急避妊薬の提供に加えて、コンドームや妊娠検査薬の適切な使用方法を情報提供したり、確実な避妊法である低用量ピルなどの紹介を行うことで、薬局からSRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、性と生殖に関する健康と権利)を支援することができる。
【職歴】
2011年3月 群馬大学医学部卒
2011年4月 沖縄県立中部 病院 初期研修
2013年4月 淀川キリスト教病院 産婦人科 入職
2021年4月より 同上 医長
【資格】
産婦人科専門医・指導医
周産期母体・胎児専門医・指導医
性差医学・医療認定医
【著書】
女性の救急外来 ただいま診断中 !
産婦人科ポケットガイド
女性診療エッセンス100
明日からできる! ウィメンズヘルスケア マスト&ミニマム
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