講演情報
[14-O-P101-03]毎日、毎食、口腔体操が行えるように職員、利用者も巻き込んだ口腔体操の取り組み
*斎藤 江津子1、中西 あゆみ1 (1. 東京都 介護老人保健施設池袋えびすの郷)
効率よくかつ確実に食事前に口腔体操が行えるように施設ではYoutubeを活用し、職員だけでなく利用者にも勉強会を行って、口腔体操を行うようにした。
当施設は「口から美味しく」を理念に経口摂取にこだわった施設運営を行ってきた。そのために口腔機能の維持・向上を目的として、昼食と夕食前に各フロアで嚥下体操を行うようにしてきた。しかしながら、昨今のいわゆる人手不足によりその体操が行われなくなってきた。 当委員会ではこの問題を解決する方策として、職員一人一人に以下の内容でアンケート調査を行い、問題解決の手掛かりとした。1、口腔体操の必要性の有無2、口腔体操がなぜ必要か?3、なぜ行えていないの?4、その解決策は何か? アンケートの結果より、課題の解決に向けて以下の方法を採った。1、全ての職員が簡単に行える口腔体操のマニュアルの作成2、Youtube動画を作成し、視覚に訴えて体操を行う3、職員・利用者に向けての勉強会を開催4、口腔体操強化月間としてフロア対抗で嚥下体操を行い、インセンティブを付ける。結果1、大型のモニターを購入し、Youtube動画を積極的に活用した結果、人手の少ない朝食前も口腔体操行えるようになった。2、利用者向けの勉強会により利用者自身から「今日は口腔体操ないの?」と催促の声が上がるようになった。3、強化月間で報酬を与えることにより、モチベーションが上がった。結果全てのフロアで昼と夜の2回で口腔体操を行うようになった。考察口腔体操が定着した原因1、報酬を与える様にしたことでの職員・利用者のモチベーションの向上2、手軽に簡便に行える口腔体操の実施3、Youtube動画の活用課題1、月間終了後のモチベーションの低下2、フロア間の格差