講演情報

[14-O-P104-03]「LIFELENS」を用いた夜勤時の業務負担の軽減

*金岡 鐘大1 (1. 大阪府 松原徳洲苑)
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「LIFELENS」を用いて介護スタッフの夜勤勤務の業務改善を行うと共に利用者の転倒転落の事故によるケガを防ぎQOLの向上を目指す。夜勤に従事している介護スタッフにアンケートを実施した。又、夜勤中に作動した体動センサーの回数を確認し現状を把握した。今回の取り組みで「LIFELENS」の運用マニュアルでスタッフと家族にも理解を深めて業務改善が出来た事を報告する。
「はじめに」
私たち松原徳洲苑は去年の10月より松原徳洲会病院内から移転しワンフロア50床の3フロア、計150床の利用者が入所されています。
今回新しく導入された「LIFELENS」を用いた事により夜勤時の業務改善の結果を報告します。
「目的」
介護職員の勤務、特に夜勤での業務負担の軽減と利用者の事故によるケガを防ぎ不必要な巡視での覚醒回数を減少し良眠を増やして利用者のQOLに繋げていく。
「方法」
夜勤に従事している介護スタッフに向けてのアンケートを実施した。さらに夜間時に転倒リスクが高い利用者2名をピックアップし体動センサーの回数を計上し現状を把握した。
利用者それぞれに覚醒する時間と入眠するパターンを確認しカンファレンスによりスタッフで周知を行った。
「結果」
「LIFELENS」と「モニタ-」を使用し2人1組の巡視マニュアル方法により不必要な訪室を無くすことによって利用者の良眠時間が増加した。
アンケートの意見として
・夜勤の身体・心的ストレスが低減された。
・効率化があがり日勤時の夜勤残務が減少し体操などのレクリエーションの時間が増えた。結果QOLの向上に繋がると思う。
・転倒やヒヤリハットの発見後に状況を確認出来るため対策が立てやすい。
反対の意見として
・稀に微動の動きでも体動センサーが作動する事があり訪室しても入眠している。
・「LIFELENS」が100%安全ではない。頼りきるのも問題があるのでは?
「今後の目標」
体動センサーの活用によりさらにヒヤリハット件数を減少させる。
新人スタッフには運用マニュアルを活用してもらい経験年数に左右されない評価方法の構築が必要と考える。
「考察」
「LIFELENS」を用いた社内ルールを統一したことにより、スタッフと家族様にも理解を深め業務改善することができた。また利用者の安全とQOLの向上により大きな収穫が出来たと感じている。よって今後も業務改善を行い利用者とスタッフにとって良い環境を作っていけるのではないかと考えてます。