講演情報
[14-O-A004-03]在宅介護を適切に支援するために
*大洞 みゆき1 (1. 岐阜県 香蘭荘)
在宅介護をするうえで必要なサービス内容を検討し在宅介護継続に寄与した2例について報告する。1例は、胃瘻管理・吸引・摘便などを要する医療依存度の高い例。もう1例は自宅入浴介助の負担が大きい方に対し多職種共同でサービス内容を検討・提供した例。求められるサービスを的確に把握するため多職種共同で情報交換を行い、在宅介護継続に寄与できた例として報告した。
【はじめに】
当施設は岐阜県飛騨地域の高山市にあります。
サービス提供地域は高山市から飛騨市にも及びますが、両市とも高齢化率は30%超と県内市町村の中でも高い割合にあり、今後も高齢化率はや要介護者数も増えていくことが見込まれています。
地域的には山間部であり、在宅介護を支えるサービス資源は限られているため、この地域の在宅介護を維持していくためには、より効率的なサービス提供内容が求められます。
そのような環境の下で、私たちは通所リハビリテーションのサービス提供を通じて在宅介護が継続できるよう支援させていただいた例について報告させていただきます。
【事例紹介及び経過】
○78歳 女性 要介護5 誤嚥性肺炎のため2023年1月5日入院。肺炎は改善したが進行性核上性麻痺の進行で嚥下障害が進行し意思疎通も難しい。ADLはベッド上全介助。同年1月18日胃瘻増設。当施設へは2023年3月14日より週2回利用開始されており、利用開始時には仙骨部に3cmの褥創あったが改善。その後イレウス発症され入院。排便管理必要となり利用時摘便施行している。その他医療処置として、吸引・経管栄養・胃瘻管理等行っている。送迎時家族から情報を得て状況を把握し必要な援助に努めている。
○75歳 男性 要介護2 脳梗塞後遺症のためT字杖歩行。リハビリ目的で2023年11月3日より週1回利用されている。在宅で毎日入浴されるためで妻の負担が大きいという情報を得て負担軽減のためサービス内容を検討し、2024年4月19日よりディ利用時にも機械浴から一般浴での入浴に切り替え、在宅での入浴がスムーズにできるよう支援した。
【考察】
在宅介護を維持するため、利用者本人とご家族に必要な看護・介護を提供するほか、残存能力を生かし、そこから日常生活動作の介助量を軽減できる動作訓練などを実施して在宅生活の自立度を向上させることが必要です。このためには利用者とご家族・ケアマネジャーと連携し、施設での専門職の適切な評価を経てより有効なサービス内容を適時更新して提供し続けることが重要であると感じました。
【まとめ】
適切に連携を取りながら、利用者・家族との信頼関係を築き、各職種間の連携に努め在宅で望まれるサービスが円滑に行えるよう支援していきたいと考えます。
当施設は岐阜県飛騨地域の高山市にあります。
サービス提供地域は高山市から飛騨市にも及びますが、両市とも高齢化率は30%超と県内市町村の中でも高い割合にあり、今後も高齢化率はや要介護者数も増えていくことが見込まれています。
地域的には山間部であり、在宅介護を支えるサービス資源は限られているため、この地域の在宅介護を維持していくためには、より効率的なサービス提供内容が求められます。
そのような環境の下で、私たちは通所リハビリテーションのサービス提供を通じて在宅介護が継続できるよう支援させていただいた例について報告させていただきます。
【事例紹介及び経過】
○78歳 女性 要介護5 誤嚥性肺炎のため2023年1月5日入院。肺炎は改善したが進行性核上性麻痺の進行で嚥下障害が進行し意思疎通も難しい。ADLはベッド上全介助。同年1月18日胃瘻増設。当施設へは2023年3月14日より週2回利用開始されており、利用開始時には仙骨部に3cmの褥創あったが改善。その後イレウス発症され入院。排便管理必要となり利用時摘便施行している。その他医療処置として、吸引・経管栄養・胃瘻管理等行っている。送迎時家族から情報を得て状況を把握し必要な援助に努めている。
○75歳 男性 要介護2 脳梗塞後遺症のためT字杖歩行。リハビリ目的で2023年11月3日より週1回利用されている。在宅で毎日入浴されるためで妻の負担が大きいという情報を得て負担軽減のためサービス内容を検討し、2024年4月19日よりディ利用時にも機械浴から一般浴での入浴に切り替え、在宅での入浴がスムーズにできるよう支援した。
【考察】
在宅介護を維持するため、利用者本人とご家族に必要な看護・介護を提供するほか、残存能力を生かし、そこから日常生活動作の介助量を軽減できる動作訓練などを実施して在宅生活の自立度を向上させることが必要です。このためには利用者とご家族・ケアマネジャーと連携し、施設での専門職の適切な評価を経てより有効なサービス内容を適時更新して提供し続けることが重要であると感じました。
【まとめ】
適切に連携を取りながら、利用者・家族との信頼関係を築き、各職種間の連携に努め在宅で望まれるサービスが円滑に行えるよう支援していきたいと考えます。