講演情報
[14-O-A007-07]「体重増加にヒヤリ!やるぞ減量」
*森 絹代1、黒谷 有里1、中江 ゆみこ1、辻 恭介1 (1. 和歌山県 介護老人保健施設 和佐の里 サテライト千寿、2. 介護老人保健施設 和佐の里 サテライト千寿、3. 介護老人保健施設 和佐の里 サテライト千寿)
体重増加が目立ち始めたBMI25.0%以上の利用者の体重を減少させることができたので報告する。サテライト施設へ移動となった利用者の体重増加が目立ち始めた。体重増加の主な理由は運動量の低下だと考え、体重減少プログラムを検討した。結果体重を減少させることができたとともに、取り入れた運動は利用者の楽しみのひとつにもなり現在も継続できている。
【はじめに】
当施設は、令和4年3月にサテライト施設として開設した。100床の施設から25床の施設となった。開設後1年が経過した頃、サテライト施設へ移動してきた利用者の体重増加が目立ち始めた。サテライト施設となったことで利用者の移動距離が減少、運動量の低下となり体重増加につながったのではないかと考えた。
肥満とは、日常生活で使いきれずに余ったエネルギーが脂肪として体内に蓄えられている状態であり健康にさまざまなリスクをもたらすと言われている。そこで、体重減少プログラムとして楽しく運動することを取り入れた。この取り組みで3%の体重減少が達成できたので報告する。
【目的】
サテライト施設へ移動してきたBMI25.0%以上の利用者5名に対し、体重を3%減少させることにより、より健康的な生活が送れることとした。
【実施期間】
令和5年6月~現在も継続中
【対象者】
N氏:60.4Kg BMI 29.5%
M氏:65.9Kg BMI 28.5%
T氏:60.3Kg BMI 26.8%
H氏:55.1Kg BMI 26.2%
I氏:51.6% BMI 25.2%
【方法】
1.看護師、介護福祉士、管理栄養士で体重プロジェクトチームを立ち上げ月に1回会議を開催。
2.月1回であった体重測定を月2回実施。
3.対象者の血液検査を行い、健康状態のチェックを行う。
4.施設から提供されるおやつと家族からの差し入れのエネルギー量をチェックする。
5.週3回、風船バレーの実施を行う。
6.週4回の車椅子の自操大会を実施する。
楽しく実施してもらうため音楽をかけて実施し、意欲的に取り組んでもらえるよう自操後は日本地図に色を塗ってもらう。
【結果】
取組後の体重 体重の増減 体重の増減パーセント 取組後のBMI BMIの増減
N氏 57.5Kg -2.9Kg -4.9% 27.3% -2.2%
M氏 63.0Kg -2.9Kg -4.5% 27.3% -1.2%
T氏 58.9Kg -1.4Kg -2.4% 26.2% -0.6%
H氏 51.7Kg -3.4Kg -6.2% 23.6% -2.6%
I氏 51.8Kg +0.2Kg +0.003 % 25.3% +0.1%
1年の取り組みで5名中4名の体重が減少した
【考察】
体重測定回数を増加させたこと、おやつのエネルギーを可視化させたことは利用者の体重に対する意識を高めさせたと考える。さらに、運動を少しでも楽しいと思えるような工夫をこらしたことにより利用者の楽しみのひとつとなり現在も継続できているのである。1日の運動量としては決して多くはないが、筋力を低下させないことが体重減少につながったともいえる。日々の積み重ねが結果を生むことを今回実感した。
【まとめ】
減量を目的として始めた車いすの自操大会であるが、現在では棟内全体の毎日の日課となっている。利用者の楽しみとなっているのである。今後も利用者の楽しみでもあり、かつ利用者の体力維持につながるような取り組みを行っていきたい。
当施設は、令和4年3月にサテライト施設として開設した。100床の施設から25床の施設となった。開設後1年が経過した頃、サテライト施設へ移動してきた利用者の体重増加が目立ち始めた。サテライト施設となったことで利用者の移動距離が減少、運動量の低下となり体重増加につながったのではないかと考えた。
肥満とは、日常生活で使いきれずに余ったエネルギーが脂肪として体内に蓄えられている状態であり健康にさまざまなリスクをもたらすと言われている。そこで、体重減少プログラムとして楽しく運動することを取り入れた。この取り組みで3%の体重減少が達成できたので報告する。
【目的】
サテライト施設へ移動してきたBMI25.0%以上の利用者5名に対し、体重を3%減少させることにより、より健康的な生活が送れることとした。
【実施期間】
令和5年6月~現在も継続中
【対象者】
N氏:60.4Kg BMI 29.5%
M氏:65.9Kg BMI 28.5%
T氏:60.3Kg BMI 26.8%
H氏:55.1Kg BMI 26.2%
I氏:51.6% BMI 25.2%
【方法】
1.看護師、介護福祉士、管理栄養士で体重プロジェクトチームを立ち上げ月に1回会議を開催。
2.月1回であった体重測定を月2回実施。
3.対象者の血液検査を行い、健康状態のチェックを行う。
4.施設から提供されるおやつと家族からの差し入れのエネルギー量をチェックする。
5.週3回、風船バレーの実施を行う。
6.週4回の車椅子の自操大会を実施する。
楽しく実施してもらうため音楽をかけて実施し、意欲的に取り組んでもらえるよう自操後は日本地図に色を塗ってもらう。
【結果】
取組後の体重 体重の増減 体重の増減パーセント 取組後のBMI BMIの増減
N氏 57.5Kg -2.9Kg -4.9% 27.3% -2.2%
M氏 63.0Kg -2.9Kg -4.5% 27.3% -1.2%
T氏 58.9Kg -1.4Kg -2.4% 26.2% -0.6%
H氏 51.7Kg -3.4Kg -6.2% 23.6% -2.6%
I氏 51.8Kg +0.2Kg +0.003 % 25.3% +0.1%
1年の取り組みで5名中4名の体重が減少した
【考察】
体重測定回数を増加させたこと、おやつのエネルギーを可視化させたことは利用者の体重に対する意識を高めさせたと考える。さらに、運動を少しでも楽しいと思えるような工夫をこらしたことにより利用者の楽しみのひとつとなり現在も継続できているのである。1日の運動量としては決して多くはないが、筋力を低下させないことが体重減少につながったともいえる。日々の積み重ねが結果を生むことを今回実感した。
【まとめ】
減量を目的として始めた車いすの自操大会であるが、現在では棟内全体の毎日の日課となっている。利用者の楽しみとなっているのである。今後も利用者の楽しみでもあり、かつ利用者の体力維持につながるような取り組みを行っていきたい。