講演情報

[14-O-B001-02]「個別ケアの充実を目指す」~ケアプランの実施と確認~

*後藤 その子1 (1. 東京都 デンマークイン新宿)
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当施設では8名のミャンマーの職員が勤務しており、利用者一人一人のケアプランの周知と実行をする事はとても大変でありどのようにしたら良いか悩んでいた、R4の冊子に載っている「Do-Checkカード」の方法を取り入れたことで、ミャンマーの職員だけでなく全職員へもケアプランの理解が深まることとなった。
【はじめに】 当施設では現在、4名のミャンマーの特定技能者が入職し共に働いている。既に基本的な介護技術は習得しているため、入浴・食事・排せつ介助等の業務を一緒に行っている。 フロアの利用者の人数が多く、ひとりひとりのケアプランを周知、実行していくのは大変であり、私たちでも、他者が立てたプランが、漠然としており、理解できない時もある。 それらを分かりやすく周知出来るよう、R4の冊子に載っている方法を試行してみることにした。
【取り組み】
(1) 職員に今回の取り組みを説明し、利用者の一人で出来ることと、介助が必要なことをA3アセスメント同様にわかりやすく表記し、ケアプランをまとめたカードを作成しパウチングして車椅子に取り付ける。
(2)カードの漢字にはカナを振り、書いてある内容や介助方法でわからないことは先に質問してもらい、分かりやすく説明する。
(3)フロアには、毎日ケアプランを実行した際に〇を付ける「ケアプランチェック表」がある。 カードの内容を実施した際には介助した職員がカードにチェックする、当日のリーダーはケアプランに沿った介助が出来ているか、最後にチェック表を見て確認する。
【考察と結果】 カードにはアセスメントの内容とケアチェック表の内容を載せたことによって、その方に今必要なケアや介助方法が特定技能者にも理解、伝わるようになった。更に職員も普段からケアプランは意識しているつもりだったが、個別のケアに対し、理解が薄かったことが分かった。 この方法を進めていくうちに職員からも「この内容は達成できているから次に繋がるように変更したほうが良いのではないか」等、自分の居室担当以外の利用者のケアプランが今まで以上に把握出来るようになり、利用者に沿ったケアプランが作成されるようになった。
【おわりに】 今後も、国内では生産労働人口は低下していく、そのため今後も特定技能者と一緒に協力して働いていきたい。 今回の取り組みは、今一度初心に立ち戻り継続し拡大していくことで、特定技能者、その他の職員のスキルアップや、統一したケアの確立、質の向上が出来、利用者のADL、満足度の向上に繋げていきたい。