講演情報
[14-O-P207-05]Terima kasih ありがとう特定技能への道と未来
*植村 香織1、黒川 茜1 (1. 山口県 介護老人保健施設 桜の園)
当施設では2021年にインドネシアより初めての技能実習生を受け入れ4年目となる。今年、特定技能に移行した。移行するまでの過程や変化を日本人職員・外国人介護職員へのアンケートを交えながら施設の取り組みなどを報告する。現在、人手不足が深刻化する日本の介護業界の未来を見据えると、外国人介護職員の雇用と育成は急務である。今後、「育成就労制度」へ移行する事も踏まえて今後の取り組みを発表する。
【はじめに】私どもの施設では令和3年2月から、外国人技能実習生2名を受け入れている。現在は技能実習生1名、特定技能4名のインドネシア人と一緒に働いている。今回の発表では、技能実習生から特定技能になる過程や成長の記録を報告する。また、人手不足が深刻化する日本の介護業界の未来を見据えると、外国人介護職員の雇用と育成は急務であり、今後「育成就労制度」へ移行する事も踏まえて今後の取り組みを発表する。
【受け入れから現在までの経過】技能実習生として働いている間には、二度の試験がある。1年目は技能実習評価試験初級で、筆記と実技。3年目には技能実習評価試験専門級で、実技のみの実施。どちらの評価試験もあらかじめ決められた試験項目があり、見直しも兼ね試験前に実習指導員と一緒に練習を行った。どちらの評価試験も一発合格し、晴れて特定技能へと移行した。
技能実習生と特定技能の違いについては、受け入れ目的が異なる。技能実習生は母国の発展に貢献する目的となるが、特定技能になると人材確保も目的となる。また、出来る業務が増えることや、施設での受け入れ人数も変わってくる。そして特定技能へ移行すれば希望の施設への転籍も考えられる。人材を確保のするためには、外国人介護職員に選ばれる施設であることが必要となる。
【受け入れての結果】どのスタッフも口をそろえて言うことが「優しい」であった。ご利用者様への対応が丁寧であり、仕事を選ばず率先して取り組む姿勢など、日本人職員が見習う部分が沢山ある。しかし、日本語でのコミュニケーションを難しく感じるスタッフも多かった。伝わるよう説明しても伝わらない、分かっているのか分かっていないのか笑ってごまかす傾向もあり困る事がある。また今後、特定技能職員に期待することは、日本人職員と変わらない業務であった。次に、特定技能職員に当施設で働く理由を聞いた。暖かい職場環境、同僚のサポート、日本語の勉強、資格取得制度の充実などがあげられた。
【考察】今後の取り組みとして、人材育成・人手不足の解消を含め、在留資格「介護」へ移行できるよう介護福祉士資格取得をサポートする。また外国人介護職員に選んでもらえる施設作りに努め、互いが感謝の気持ちを忘れず共に快適に働ける環境を一緒に作り上げていくことが大切であると考える。超高齢社会を迎える「2025年問題」が迫っており、さらなる人手不足が予想される。外国人介護職員を受け入れることでの人材確保と、介護職員の負担軽減、サービスの質の維持・向上などが期待される。
【まとめ】日本人職員より、「母国を離れ人材不足の日本を助けていただいていることが嬉しく心から感謝している。当たり前と思いたくない。」と言う意見もあり、日本人が教えるばかりではなく、教えてもらうこと、助けてもらうことに感謝の気持ちを忘れてはいけないと思う。まさに「Terimakasihありがとう」である。
【受け入れから現在までの経過】技能実習生として働いている間には、二度の試験がある。1年目は技能実習評価試験初級で、筆記と実技。3年目には技能実習評価試験専門級で、実技のみの実施。どちらの評価試験もあらかじめ決められた試験項目があり、見直しも兼ね試験前に実習指導員と一緒に練習を行った。どちらの評価試験も一発合格し、晴れて特定技能へと移行した。
技能実習生と特定技能の違いについては、受け入れ目的が異なる。技能実習生は母国の発展に貢献する目的となるが、特定技能になると人材確保も目的となる。また、出来る業務が増えることや、施設での受け入れ人数も変わってくる。そして特定技能へ移行すれば希望の施設への転籍も考えられる。人材を確保のするためには、外国人介護職員に選ばれる施設であることが必要となる。
【受け入れての結果】どのスタッフも口をそろえて言うことが「優しい」であった。ご利用者様への対応が丁寧であり、仕事を選ばず率先して取り組む姿勢など、日本人職員が見習う部分が沢山ある。しかし、日本語でのコミュニケーションを難しく感じるスタッフも多かった。伝わるよう説明しても伝わらない、分かっているのか分かっていないのか笑ってごまかす傾向もあり困る事がある。また今後、特定技能職員に期待することは、日本人職員と変わらない業務であった。次に、特定技能職員に当施設で働く理由を聞いた。暖かい職場環境、同僚のサポート、日本語の勉強、資格取得制度の充実などがあげられた。
【考察】今後の取り組みとして、人材育成・人手不足の解消を含め、在留資格「介護」へ移行できるよう介護福祉士資格取得をサポートする。また外国人介護職員に選んでもらえる施設作りに努め、互いが感謝の気持ちを忘れず共に快適に働ける環境を一緒に作り上げていくことが大切であると考える。超高齢社会を迎える「2025年問題」が迫っており、さらなる人手不足が予想される。外国人介護職員を受け入れることでの人材確保と、介護職員の負担軽減、サービスの質の維持・向上などが期待される。
【まとめ】日本人職員より、「母国を離れ人材不足の日本を助けていただいていることが嬉しく心から感謝している。当たり前と思いたくない。」と言う意見もあり、日本人が教えるばかりではなく、教えてもらうこと、助けてもらうことに感謝の気持ちを忘れてはいけないと思う。まさに「Terimakasihありがとう」である。