講演情報
[15-O-R002-01]最期まで経口摂取にこだわり、笑顔で在宅復帰へ
*小山 幸蔵1 (1. 千葉県 医療法人社団 優和会 館山ケアセンター夢くらぶ)
病院で入院中に膵臓壊死となり、長期間の絶食と臥床により廃用性が進みベッド上での生活になった。食事摂取も困難となり胃瘻を増設したご利用者が、元気になってもらうために当施設へ入所した。在宅復帰に向けて多職種連携して様々なサービスを提供した結果、3食経口摂取が可能となり、心も身体も元気になってQOLの向上に結びつき、笑顔で在宅復帰を目前に控えている。これによりスタッフのモチベーションも向上したと考えられる。
【はじめに】
入所前に胆管炎、膵炎で病院に入院をしていたご利用者は、膵壊死となり生死を彷徨うこと数回あった。入所時には長期間に渡る絶食と臥床により、廃用性が進みベッド上での生活になり、食事摂取も困難なため胃瘻を増設した。また、廃用性による嚥下障害も認められた。今回、廃用性が進みADLの低下も見られため、病院からリハビリへ早い段階からの対処の必要性を感じた。
【目的】
病院から施設へ早い段階で入所できれば、ADLや認知機能の低下をさせることなく在宅生活に戻ることもできる。当施設は在宅復帰支援施設でもあり、廃用性によるADLの低下、食事が摂れないご利用者に適切なサービスを提供することで、ご利用者が活き活き元気になり、笑顔も増えていくと考えられる。今回、ご本人様の要望で歩行器又は車椅子移動にて自身でトイレ動作ができるようになること。ご家族様(息子さん)も最終的には在宅で看ていきたいとの思いがあり、当施設で多職種連携をして様々なサービスを提供した。
【方法】
当施設に入所されたご利用者(性別 女性、年齢 87歳、要介護5)を対象に、令和6年4月30日から令和6年7月下旬までの期間にて、ベッドからの離床、STによる嚥下機能評価、認知症短期集中訓練、生活リハビリ、リハ課による個別リハビリ、起立着座訓練等を行い、多職種連携をしてご利用者の担当職員を中心に、多職種で会議を行ったり、日々の日常の生活リハビリを中心にサービスを提供した。 また、最期まで経口摂取にこだわり、ADL、QOLの向上も叶えられたことを報告する。
【結果】
当施設に入所されたご利用者は、ベッドから離床され、リハビリ等も行えてADLの向上が見られた。車椅子の自走、ベッドから車椅子間の移乗、排泄動作もトイレにて軽介助にて行える。起立着座訓練も行い、下肢の筋力もアップしている。最近では在宅復帰へ向けて、ポータブルトイレでの練習を行っている。また、胃瘻を増設しているが、現在は、3食経口摂取が可能となり、水分摂取もトロミは無し。会話や笑顔も増え、QOLも向上している。
【考察】
今回、胃瘻を増設しているご利用者は、多職種連携のもと、様々なサービスを提供して、3食経口摂取が可能となり、水分摂取もトロミ無し。ADL、QOLの向上が見られ、在宅復帰支援施設として役割を果たすことができた。改めて「最期まで口から食べる大切さ」を感じることができた。この経験を活かして、今後はさらに認識を深め、多職種連携でより良い在宅復帰支援に繋げていきたい。また、ご利用者の主体性を大切にし、ご利用者が望む地域で過ごせるように私たちは、常に工夫しながらより良いサービスを提供していきたいと考えます。私たち笑顔グループの使命でもある「目の前の利用者さんの10年未来の笑顔を守ること」を遂行し、私たち笑顔グループの松永理事長の思いでもある「食べること、笑うこと、愛されること」を大切にして、今後もご利用者にとって元気に笑顔で過ごしていただけるよう努めたい。
入所前に胆管炎、膵炎で病院に入院をしていたご利用者は、膵壊死となり生死を彷徨うこと数回あった。入所時には長期間に渡る絶食と臥床により、廃用性が進みベッド上での生活になり、食事摂取も困難なため胃瘻を増設した。また、廃用性による嚥下障害も認められた。今回、廃用性が進みADLの低下も見られため、病院からリハビリへ早い段階からの対処の必要性を感じた。
【目的】
病院から施設へ早い段階で入所できれば、ADLや認知機能の低下をさせることなく在宅生活に戻ることもできる。当施設は在宅復帰支援施設でもあり、廃用性によるADLの低下、食事が摂れないご利用者に適切なサービスを提供することで、ご利用者が活き活き元気になり、笑顔も増えていくと考えられる。今回、ご本人様の要望で歩行器又は車椅子移動にて自身でトイレ動作ができるようになること。ご家族様(息子さん)も最終的には在宅で看ていきたいとの思いがあり、当施設で多職種連携をして様々なサービスを提供した。
【方法】
当施設に入所されたご利用者(性別 女性、年齢 87歳、要介護5)を対象に、令和6年4月30日から令和6年7月下旬までの期間にて、ベッドからの離床、STによる嚥下機能評価、認知症短期集中訓練、生活リハビリ、リハ課による個別リハビリ、起立着座訓練等を行い、多職種連携をしてご利用者の担当職員を中心に、多職種で会議を行ったり、日々の日常の生活リハビリを中心にサービスを提供した。 また、最期まで経口摂取にこだわり、ADL、QOLの向上も叶えられたことを報告する。
【結果】
当施設に入所されたご利用者は、ベッドから離床され、リハビリ等も行えてADLの向上が見られた。車椅子の自走、ベッドから車椅子間の移乗、排泄動作もトイレにて軽介助にて行える。起立着座訓練も行い、下肢の筋力もアップしている。最近では在宅復帰へ向けて、ポータブルトイレでの練習を行っている。また、胃瘻を増設しているが、現在は、3食経口摂取が可能となり、水分摂取もトロミは無し。会話や笑顔も増え、QOLも向上している。
【考察】
今回、胃瘻を増設しているご利用者は、多職種連携のもと、様々なサービスを提供して、3食経口摂取が可能となり、水分摂取もトロミ無し。ADL、QOLの向上が見られ、在宅復帰支援施設として役割を果たすことができた。改めて「最期まで口から食べる大切さ」を感じることができた。この経験を活かして、今後はさらに認識を深め、多職種連携でより良い在宅復帰支援に繋げていきたい。また、ご利用者の主体性を大切にし、ご利用者が望む地域で過ごせるように私たちは、常に工夫しながらより良いサービスを提供していきたいと考えます。私たち笑顔グループの使命でもある「目の前の利用者さんの10年未来の笑顔を守ること」を遂行し、私たち笑顔グループの松永理事長の思いでもある「食べること、笑うこと、愛されること」を大切にして、今後もご利用者にとって元気に笑顔で過ごしていただけるよう努めたい。