講演情報
[15-O-P105-03]業務改善オムツ交換の見直し
*小高 久美子1、植田 眞津美1 (1. 岐阜県 介護老人保健施設カワムラコート)
業務改善の一環として、オムツ交換を4回から3回に変更することになった。3回にすることで夜勤者の負担軽減、利用者様の安眠に繋がる取り組みを行った。何時に行うのが効果的か、利用者様の様子はどうかなど検討し、今では当たり前になった3回のオムツ交換。ひとつの取り組みでも職員の意識を変えるのはなかなか大変………。空いた時間の使い方をどうしたらいいかなどをも試行錯誤した。
【はじめに】
当施設は恥ずかしながら職員の年齢層が高い方が元気で職務に当たっている方が多く、おむつ交換時で腰痛や疲労の訴えもよくみられていた為、業務改善の一環としてオムツ交換に着目した。
【目的】
当施設では以前はオムツ交換が基本1日4回行っていた。オムツメーカーからの提案であったが、オムツ交換を吸収量が多いパッドを利用し3回に見直した。職員の負担軽減や利用者様の安眠につながるのではと考え、導入するために利用者様の様子や職員の手順などの検討をおこなった。
【取り組み】
まず、何人か利用者様を選択し期間を設け、時間を決めてオムツ交換し、個別的にパッドの吸収状態や皮膚の状態を確認した。どの時間にオムツ交換を行うのがいいか何度か試行錯誤し検討を重ねていった。
オムツ交換の時間帯は8時30分・15時・20時・4時と4回であったが、3日間のお試しで経管栄養の7名に体位変換時を兼ね8時30分・15時・0時の3回で行った。皮膚状態も変わりなく、漏れの発生もなかったが、フロア全体から3回の導入となると、0時では利用者の安眠に繋がらないので見直し、8時30分・15時・朝4時でオムツ交換を行った。夕食後は夜勤者にゆとりをもって口腔ケアなど行ってもらったが、早朝は排便などもあり、大変だという意見が出た。現在は8時30分・15時・20時となった。
【結果】
最初は3回に減らすのを否定的な職員もあり、皮膚状態が悪化しないか、漏れるのではないかという反対意見も出たが、尿量の多い利用者様はそのまま4回にした。皮膚状態については気になるような状態はなかった。職員からも夜勤者の疲労感も違い、身体が楽になったという意見も聞かれるようになった。業務改善でできた時間をなかなかできなかったレクレーションの準備や壁面の飾り付けもでき、利用者様に季節感をもってもらえるようになった。利用者様も夜中に起こされることが少なくなり気持ちよく朝を迎えられるようになった。日中もしっかり起きていられるようになった。などの意見もあった。
【反省】
業務の流れを変えることはたった1つでも反対する意見もあって容易ではなかったが、利用者様にとっても良い結果となり良かったと思う。吸収量の多いパッドを導入していたおかげで、コロナ感染時のオムツ対応も使用でき本当に助かったということもあった。業務改善の一環として取り組みだったが、今後も利用者様の気持ちに寄り添いながらゆとりの持てる介護を心掛けていきたい。
当施設は恥ずかしながら職員の年齢層が高い方が元気で職務に当たっている方が多く、おむつ交換時で腰痛や疲労の訴えもよくみられていた為、業務改善の一環としてオムツ交換に着目した。
【目的】
当施設では以前はオムツ交換が基本1日4回行っていた。オムツメーカーからの提案であったが、オムツ交換を吸収量が多いパッドを利用し3回に見直した。職員の負担軽減や利用者様の安眠につながるのではと考え、導入するために利用者様の様子や職員の手順などの検討をおこなった。
【取り組み】
まず、何人か利用者様を選択し期間を設け、時間を決めてオムツ交換し、個別的にパッドの吸収状態や皮膚の状態を確認した。どの時間にオムツ交換を行うのがいいか何度か試行錯誤し検討を重ねていった。
オムツ交換の時間帯は8時30分・15時・20時・4時と4回であったが、3日間のお試しで経管栄養の7名に体位変換時を兼ね8時30分・15時・0時の3回で行った。皮膚状態も変わりなく、漏れの発生もなかったが、フロア全体から3回の導入となると、0時では利用者の安眠に繋がらないので見直し、8時30分・15時・朝4時でオムツ交換を行った。夕食後は夜勤者にゆとりをもって口腔ケアなど行ってもらったが、早朝は排便などもあり、大変だという意見が出た。現在は8時30分・15時・20時となった。
【結果】
最初は3回に減らすのを否定的な職員もあり、皮膚状態が悪化しないか、漏れるのではないかという反対意見も出たが、尿量の多い利用者様はそのまま4回にした。皮膚状態については気になるような状態はなかった。職員からも夜勤者の疲労感も違い、身体が楽になったという意見も聞かれるようになった。業務改善でできた時間をなかなかできなかったレクレーションの準備や壁面の飾り付けもでき、利用者様に季節感をもってもらえるようになった。利用者様も夜中に起こされることが少なくなり気持ちよく朝を迎えられるようになった。日中もしっかり起きていられるようになった。などの意見もあった。
【反省】
業務の流れを変えることはたった1つでも反対する意見もあって容易ではなかったが、利用者様にとっても良い結果となり良かったと思う。吸収量の多いパッドを導入していたおかげで、コロナ感染時のオムツ対応も使用でき本当に助かったということもあった。業務改善の一環として取り組みだったが、今後も利用者様の気持ちに寄り添いながらゆとりの持てる介護を心掛けていきたい。