講演情報
[15-O-F003-01]生活の質の向上~誰でも楽しめる珈琲タイムへの取り組み~
*安江 ルミニッチャ1、田口 千鶴1 (1. 岐阜県 介護老人保健施設こころ)
利用者の声をきっかけに珈琲タイムを作る事で、利用者に喜ばれ、ADL向上にもつながったと思われる事例を報告する。家族の了承した方に朝希望されると珈琲と菓子を提供した。結果、利用者の離床がすすみ、声を掛け合い一緒に飲んだりするようになった。又多職種で連携する事で機能向上し好きな珈琲が飲めるようになった方もあり、利用者が元気になると職員のモチベーションも向上すると思われたので報告した。
はじめに
当施設では、現在毎朝希望される利用者様にコーヒーとお菓子を出している。かつては、ご家族様が珈琲を持参される利用者様だけが、珈琲を飲まれていた。フロア内に珈琲の香りが漂い、他の利用者様から「私も珈琲飲みたいなあ」という声が、多く聞かれるようになった。
そこで、飲みたい利用者様皆さんに楽しく珈琲を飲んで頂くようにしたいと考え、2021年から珈琲タイムを始めることとした。その中で、これまで提供出来なかった利用者様にも飲んで頂こうと取り組んだので報告する。
内容
入所時、重要事項説明の中に珈琲サービスについての項目を入れて、ご家族様が「本人が希望すれば利用します」とチェックされた方に1回50円で提供。9:30~10:30を珈琲タイムとする。毎朝、希望の確認を行う。提供時、コーヒー台帳に記入し月末締めで代金請求をした。珈琲は、カフェラテのスティック、紙コップ使用、菓子は何種類か用意し選択してもらった。物品は、リーダーで注文した。
具体的事例
利用者K様。88歳。女性。嚥下機能障害による慢性誤嚥・発熱繰り返し、入院施設から令和5年6月入所した。
入所後、ずり落ちしたり衣類を何度も変えたりする状態。「珈琲は好きだから飲みたいよ」と言われるが嚥下障害の為提供出来ずにいた。施設生活にも慣れ精神的にも落ち着いてきた。食事形態の見直しをSTと相談し細かく行う。それに伴うようにADLも向上した。
これまでせんべいやクッキー類中心だった菓子を見直した。
コーヒー台帳をわかりやすくした。
結果
K様の気持ちが前向きになり全身状態が向上した。ご家族様に嚥下状態を見てもらい、意向を確認した。珈琲にトロミ使用し、菓子は、チョコレート限定とし提供する事が出来る様になる。
珈琲提供時K様のように、注意の必要な利用者様の事が、わかりやすくなった。
まとめと今後の課題
嚥下機能低下、誤嚥性肺炎を繰り返している等の利用者様に対して「珈琲を飲みたい」という希望があれば、最初からできないときめつけず何とか実現できないか?どうすれば希望に添えるか?を検討していく。楽しみを目標に持つことで、ADLも良くなる場合がある。
しかし物価上昇に伴う原価見直しの必要性が明確になった。
珈琲タイムをより一層充実させていく為に、外でも楽しめる様にしたい。その為に2階中庭をもっと活用したいと考えている。
当施設では、現在毎朝希望される利用者様にコーヒーとお菓子を出している。かつては、ご家族様が珈琲を持参される利用者様だけが、珈琲を飲まれていた。フロア内に珈琲の香りが漂い、他の利用者様から「私も珈琲飲みたいなあ」という声が、多く聞かれるようになった。
そこで、飲みたい利用者様皆さんに楽しく珈琲を飲んで頂くようにしたいと考え、2021年から珈琲タイムを始めることとした。その中で、これまで提供出来なかった利用者様にも飲んで頂こうと取り組んだので報告する。
内容
入所時、重要事項説明の中に珈琲サービスについての項目を入れて、ご家族様が「本人が希望すれば利用します」とチェックされた方に1回50円で提供。9:30~10:30を珈琲タイムとする。毎朝、希望の確認を行う。提供時、コーヒー台帳に記入し月末締めで代金請求をした。珈琲は、カフェラテのスティック、紙コップ使用、菓子は何種類か用意し選択してもらった。物品は、リーダーで注文した。
具体的事例
利用者K様。88歳。女性。嚥下機能障害による慢性誤嚥・発熱繰り返し、入院施設から令和5年6月入所した。
入所後、ずり落ちしたり衣類を何度も変えたりする状態。「珈琲は好きだから飲みたいよ」と言われるが嚥下障害の為提供出来ずにいた。施設生活にも慣れ精神的にも落ち着いてきた。食事形態の見直しをSTと相談し細かく行う。それに伴うようにADLも向上した。
これまでせんべいやクッキー類中心だった菓子を見直した。
コーヒー台帳をわかりやすくした。
結果
K様の気持ちが前向きになり全身状態が向上した。ご家族様に嚥下状態を見てもらい、意向を確認した。珈琲にトロミ使用し、菓子は、チョコレート限定とし提供する事が出来る様になる。
珈琲提供時K様のように、注意の必要な利用者様の事が、わかりやすくなった。
まとめと今後の課題
嚥下機能低下、誤嚥性肺炎を繰り返している等の利用者様に対して「珈琲を飲みたい」という希望があれば、最初からできないときめつけず何とか実現できないか?どうすれば希望に添えるか?を検討していく。楽しみを目標に持つことで、ADLも良くなる場合がある。
しかし物価上昇に伴う原価見直しの必要性が明確になった。
珈琲タイムをより一層充実させていく為に、外でも楽しめる様にしたい。その為に2階中庭をもっと活用したいと考えている。