講演情報
[15-O-F004-02]地域貢献活動の極みを目指せ!~メメントモリの森へ~
*篠原 賢太1、木村 雅明1 (1. 大阪府 介護老人保健施設 桑の実)
老健として地域の方々と一緒に出来る貢献活動の理想を求め、介護予防の一環として健康体操を通じてフレイルの予防や介護予防相談を実施し、そこから交流がうまれ地域に寄り添える介護施設としての取り組みについて報告する。
【はじめに】 日本では高齢化が進み、2023年時点での日本の65歳以上の高齢者数は、およそ3586万人で、そのうち介護認定を受けた人がおよそ696万人おられます。(全体の19.4%)つまり高齢者の約80%は要介護認定を受けていない事になります。(※85歳以上の高齢者でも半数の50%のみ)この中には健康な方もおられますが、将来的に介護が必要となる方も隠れています。この方たち全てが今後介護を必要とするようになると介護崩壊を招きかねません。そういった方達が、いかに介護を必要とせず健康で過ごせるかが、今後の日本の課題となります。全国老人保健施設協会では老健施設の担うべき役割として、この中間の状態(プレフレイル・フレイル)の高齢者を要支援・要介護にさせない、この取り組みこそ目を向けるべきだと紹介しています!!
【プレフレイル、フレイルとは】
プレフレイル、フレイルのスクリーニング 対象:65歳以上の高齢者1. 体重減少→「この2年間で体重が5%以上減りましたか」 2. 疲労感→「活力が満ちあふれていると感じますか」 3. 身体活動の低下→「軽い運動・体操」&「定期的な運動・スポーツ」 4. 握力低下→「男性:26kg未満、女性:17kg未満」 5. 歩行速度の低下→「秒速:1m未満」 上記 5 項目のうち、2 項目に該当→プレフレイル 3項目以上に該当→フレイル
【取組み】地域に貢献する活動 健康体操 ・毎月1回/月初めの月曜日開催・時間 13:30 ~ 14:30 ・内容 ストレッチ チューブトレーニング 脳トレ 口腔体操 など ・介護相談会
【結果】 地域に根付き始めた老健 2016年3月より介護予防の一環として始まった健康体操は、開始当初は地域の方5名のみの参加であり、初回は入所利用者やデイケア利用者にも参加をして頂きました。その後、参加者の方の評価も頂き、2024年5月時点では地域の登録者数も62名となり、参加人数も毎回15名以上の参加があり、この取組みが地域に根付き始めたと実感しています。
【考察とまとめ】老健が在宅生活を送っている人たちを支援していく、これこそが本来の介護予防であり、老健に求められる地域貢献活動の理想形がここにあると考えます。人はやがて老いていくもの、だからこそ要支援、要介護状態にならないよう、老健として出来ることを考え、地域貢献に努めたいと思います。
【プレフレイル、フレイルとは】
プレフレイル、フレイルのスクリーニング 対象:65歳以上の高齢者1. 体重減少→「この2年間で体重が5%以上減りましたか」 2. 疲労感→「活力が満ちあふれていると感じますか」 3. 身体活動の低下→「軽い運動・体操」&「定期的な運動・スポーツ」 4. 握力低下→「男性:26kg未満、女性:17kg未満」 5. 歩行速度の低下→「秒速:1m未満」 上記 5 項目のうち、2 項目に該当→プレフレイル 3項目以上に該当→フレイル
【取組み】地域に貢献する活動 健康体操 ・毎月1回/月初めの月曜日開催・時間 13:30 ~ 14:30 ・内容 ストレッチ チューブトレーニング 脳トレ 口腔体操 など ・介護相談会
【結果】 地域に根付き始めた老健 2016年3月より介護予防の一環として始まった健康体操は、開始当初は地域の方5名のみの参加であり、初回は入所利用者やデイケア利用者にも参加をして頂きました。その後、参加者の方の評価も頂き、2024年5月時点では地域の登録者数も62名となり、参加人数も毎回15名以上の参加があり、この取組みが地域に根付き始めたと実感しています。
【考察とまとめ】老健が在宅生活を送っている人たちを支援していく、これこそが本来の介護予防であり、老健に求められる地域貢献活動の理想形がここにあると考えます。人はやがて老いていくもの、だからこそ要支援、要介護状態にならないよう、老健として出来ることを考え、地域貢献に努めたいと思います。