講演情報

[15-O-A015-03]自立点

*横山 公一1 (1. 青森県 介護老人保健施設 ながだい荘)
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入所継続検討会議録から自立点を算出し、入所者の自立度、ひいては介護の必要度の評価に役立てた。
入所者の介護を必要としない度合い、言い換えればどれだけ自立した生活をできているかを示す程度を点数化して、入所者の自立度、介護の必要度を検討した。3か月に一度出される入所継続検討会議録を利用し、その中の食事・嚥下・洗面・洗身・更衣・排泄・移乗/移動・意思疎通などの8項目を全介助0点~自立3点、意志表示は困難0点~できる3点に分けチェックした。移動では車椅子移動であっても移乗・操作が自立していれば3点とする。そしてこの合計点を「自立点」と呼び今回の分析対象とした。完全に自立していれば自立点24点、全介助状態なら0点となる。この検討から、1)「自立点」を探り、介護の必要度を検討することができた。2)自立点を10点未満、10点台、20点以上の3段階に分け問題点を比較した。3)軽度の低下でも対応が早ければ以後の自立度は低下しない。4)自立点の低下の早期発見・対応が以後の経過を良くする。5)各分野の協力で、自立点低下を改善できる可能性がある。以上のことが知られた。