講演情報
[15-O-H001-02]朝までグッスリ眠りたい!!~排泄状況見直し1つで~
*木村 亜友美1、串 和会1 (1. 愛知県 老人保健施設ケア・サポート新茶屋)
利用者の「夜なかなか眠れなかった」という一言からスタッフ間でカンファレンスを行った。オムツ交換を行う事が睡眠の妨げになっているのではないかと考え、オムツ交換の回数の見直し、オムツの性能把握を行った。その結果、利用者の睡眠の質の向上及び日中の覚醒度の向上がみられたため報告する。
(目的)利用者同士の何気ない会話の中で夜間帯にオムツ交換を行なっている利用者から「夜あんまり眠れなかった」という発言が聞かれた。スタッフ間でカンファレンスを行い、夜間3回(19時・1時・5時)オムツ交換を行う事が睡眠の妨げになっているのではないかと仮定した。夜間帯のオムツ交換を無くすことで、利用者の睡眠の質の向上及び日中の覚醒度の向上がはかれると考え、パッドの選定や回数の適正化の検討を行なった。
(課題)スタッフ個々の判断で交換の回数や時間が異なっていた。尿量が多いと心配になり、夜間帯3回のオムツ交換より多くオムツ交換を行っているスタッフもいた。オムツの性能を理解していないことが課題としてあがった。
【課題への取り組み】
(取り組み内容)
オムツ業者へ依頼し施設内で勉強会を実施し、オムツの性能・使用方法についての知識を深め統一した。以下の勉強会を行った。
・オムツ、リハビリパンツ・パッドの知識
・吸収量や吸収のしくみ
・オムツ、リハビリパンツ、パッドの装着の仕方
・職員同士での実践
(対象者)
オムツ・リハビリパンツ・パッドを使用されている25名。
(調査方法)
オムツとパッドでの尿量の測定を実施した。
誰でも一目で分かるようにオムツ交換の方法を統一の表に更新した。
各フロアの対象者を3か月間、下記のスケジュールで尿量の測定を実施した。
(実施スケジュール)
(第1週目)対象者の選定を各フロアで実施し、現状使用しているオムツ・リハビリパンツ・パッドの確認、交換回数の調査を行なった。
(第2週目) 夜間帯の尿量と漏れの調査を実施した。
(第3週目)尿量の測定結果をオムツ業者へ相談し、今まで使用していた600ccのパッドを廃止し、900ccのパッドを提案された。尿量に合わせて550ccのパッドまたは900ccのパッドへ変更した。
(第4週目) 変更後の問題点の評価を実施し、600ccのパッドを廃止し900ccパッドウルトラを本格的に導入することになった。
(結果)オムツ交換の方法を統一の表で作成したことで、利用者個々にあったオムツ・リハビリパンツ・パッドの適切な使用をスタッフ全員が把握するができるようになった。スタッフが尿漏れを心配だからと必要以上のパットを使用することは無く、コストについても6ヶ月間で467,052円の削減に繋がった。1時、5時のオムツ交換の回数を減らしても尿漏れすることなく、利用者は睡眠を妨げられず、朝までグッスリ眠ることができている。また、尿漏れによる衣類交換が無くなったことで利用者にも負担となる介護量の軽減にも繋がった。
(まとめ)今回の取り組みを行った結果、オムツ・リハビリパンツ・パッドの性能・機能を理解し最大限活用し睡眠状態を改善する事ができた。また、夜間帯のパッド交換の回数を減らしたことで日中の利用者の活動量が増えた。更に、離床時の傾眠時間も少なくなり、食事摂取や入浴も覚醒度の高い状態で行え、夜間帯の睡眠の質の向上に繋がった。
今後も現状に満足せず、利用者個々に合ったオムツ・リハビリパンツ・パッドの選定を進め、1人でも多くの利用者に満足して頂けるケアを提供していきたい。
(課題)スタッフ個々の判断で交換の回数や時間が異なっていた。尿量が多いと心配になり、夜間帯3回のオムツ交換より多くオムツ交換を行っているスタッフもいた。オムツの性能を理解していないことが課題としてあがった。
【課題への取り組み】
(取り組み内容)
オムツ業者へ依頼し施設内で勉強会を実施し、オムツの性能・使用方法についての知識を深め統一した。以下の勉強会を行った。
・オムツ、リハビリパンツ・パッドの知識
・吸収量や吸収のしくみ
・オムツ、リハビリパンツ、パッドの装着の仕方
・職員同士での実践
(対象者)
オムツ・リハビリパンツ・パッドを使用されている25名。
(調査方法)
オムツとパッドでの尿量の測定を実施した。
誰でも一目で分かるようにオムツ交換の方法を統一の表に更新した。
各フロアの対象者を3か月間、下記のスケジュールで尿量の測定を実施した。
(実施スケジュール)
(第1週目)対象者の選定を各フロアで実施し、現状使用しているオムツ・リハビリパンツ・パッドの確認、交換回数の調査を行なった。
(第2週目) 夜間帯の尿量と漏れの調査を実施した。
(第3週目)尿量の測定結果をオムツ業者へ相談し、今まで使用していた600ccのパッドを廃止し、900ccのパッドを提案された。尿量に合わせて550ccのパッドまたは900ccのパッドへ変更した。
(第4週目) 変更後の問題点の評価を実施し、600ccのパッドを廃止し900ccパッドウルトラを本格的に導入することになった。
(結果)オムツ交換の方法を統一の表で作成したことで、利用者個々にあったオムツ・リハビリパンツ・パッドの適切な使用をスタッフ全員が把握するができるようになった。スタッフが尿漏れを心配だからと必要以上のパットを使用することは無く、コストについても6ヶ月間で467,052円の削減に繋がった。1時、5時のオムツ交換の回数を減らしても尿漏れすることなく、利用者は睡眠を妨げられず、朝までグッスリ眠ることができている。また、尿漏れによる衣類交換が無くなったことで利用者にも負担となる介護量の軽減にも繋がった。
(まとめ)今回の取り組みを行った結果、オムツ・リハビリパンツ・パッドの性能・機能を理解し最大限活用し睡眠状態を改善する事ができた。また、夜間帯のパッド交換の回数を減らしたことで日中の利用者の活動量が増えた。更に、離床時の傾眠時間も少なくなり、食事摂取や入浴も覚醒度の高い状態で行え、夜間帯の睡眠の質の向上に繋がった。
今後も現状に満足せず、利用者個々に合ったオムツ・リハビリパンツ・パッドの選定を進め、1人でも多くの利用者に満足して頂けるケアを提供していきたい。