講演情報
[15-O-H002-04]パッドの適正使用を踏まえ定数発注に向けた取り組み
*伊藤 隆行1 (1. 北海道 介護老人保健施設リラコート愛全)
入所運営計画目標である「物品の定数化と在庫管理の徹底」に着目し、オムツ・パット類の定数発注に向けた取り組みを行った。最低限使用される枚数、実際に使用されている枚数を把握し、定数発注表を作成し運用した。その結果、平均9000枚前後の納品と安定した発注数で、余剰在庫無く定期発注が出来るようになった。また誰でも発注が出来るようになり、物品の定数化に繋がった。
【目的】
例年、利用者の介護度も高くなり発注者によってはオムツやパッドの発注数にばらつきがあった。月によっては納品数がかなり多い月もあった。令和5年度の入所運営計画目標にある「物品の定数化と在庫管理の徹底」に着目し、適正使用を踏まえながら、排泄状況や汚染状態に合わせた使用量の確認や在庫管理の見直しを行いパッドの定数発注へ向けた取り組みについて報告する。
(実施期間:令和5年6月~令和6年4月)
【方法】
(1)発注数や発注数やパッドの種類を見直した。
(2)1か月に使用する枚数を把握する為、「使用枚数表」を作成した。
(3)「在庫管理表」を作成し毎月どれくらい在庫(1袋単位)が減るか把握した。
(4)使用枚数表と在庫管理表の運用結果をもとに「定期発注表」を作成し運用を開始した。
(5)フロア内のオムツ・パッド保管場所の在庫見直し、個人のパッド保管場所、トイレ内のパッド保管場所への配布枚数を見直した。
【結果】
(1)使用している種類のパッドを対比し、吸収量にあまり差が無かったパッド1種類の使用を中止した。パッドを変更した方の尿漏れやスキントラブルが増えた等の問題はなかった。
(2)使用枚数表を使用したことで、1か月の最低使用枚数を割り出す事ができた。
(3)在庫管理表を使用したことで、実際の使用枚数を把握することができた。
(4)超強化型老健施設の為、入退所が多く発注数に変動が予測されたが定数発注表を運用した結果、介護度が高い利用者の入所があっても、感染症対応月(体調不良により臥床している利用者が増え、オムツ対応や吸収量の多いパッドの使用が増加する)以外は約9,000枚前後で安定した発注枚数となった。令和5年11月から令和6年4月までの6か月平均の納品枚数が前年度11,724枚、今年度9,761枚と約2,000枚減少した。
(5)個別の使用枚数を見直した結果、以前よりも在庫の減りが少なくなった。
【考察】
今回の取り組みで「使用枚数表」、「在庫管理表」、「定期発注表」を運用した事により定数発注が行えるようになった。定数化がなされ、さらに誰でも発注できるシステムが構築できた。実際に今年度から発注業務を担当した職員でもスムーズな発注を行えている。
納品枚数が約2000枚減少したことから「コストの削減」にも繋がったと考えられる。
(5)の実施でフロアでの保管在庫や配布枚数が減少したことと、毎月の使用枚数概算と納品後の使用枚数が同等数になってきたことから、利用者の適正なパッド類の選択と余剰在庫もなくなり、在庫管理も行えたと考えられる。
令和5年8月、令和6年1月にコロナウイルス感染により、オムツや吸収量の多いパッドの使用量が増加したが、今までの予測をもとに1.5倍~2倍の発注数で不足なく対応できることも明らかになった。
例年、利用者の介護度も高くなり発注者によってはオムツやパッドの発注数にばらつきがあった。月によっては納品数がかなり多い月もあった。令和5年度の入所運営計画目標にある「物品の定数化と在庫管理の徹底」に着目し、適正使用を踏まえながら、排泄状況や汚染状態に合わせた使用量の確認や在庫管理の見直しを行いパッドの定数発注へ向けた取り組みについて報告する。
(実施期間:令和5年6月~令和6年4月)
【方法】
(1)発注数や発注数やパッドの種類を見直した。
(2)1か月に使用する枚数を把握する為、「使用枚数表」を作成した。
(3)「在庫管理表」を作成し毎月どれくらい在庫(1袋単位)が減るか把握した。
(4)使用枚数表と在庫管理表の運用結果をもとに「定期発注表」を作成し運用を開始した。
(5)フロア内のオムツ・パッド保管場所の在庫見直し、個人のパッド保管場所、トイレ内のパッド保管場所への配布枚数を見直した。
【結果】
(1)使用している種類のパッドを対比し、吸収量にあまり差が無かったパッド1種類の使用を中止した。パッドを変更した方の尿漏れやスキントラブルが増えた等の問題はなかった。
(2)使用枚数表を使用したことで、1か月の最低使用枚数を割り出す事ができた。
(3)在庫管理表を使用したことで、実際の使用枚数を把握することができた。
(4)超強化型老健施設の為、入退所が多く発注数に変動が予測されたが定数発注表を運用した結果、介護度が高い利用者の入所があっても、感染症対応月(体調不良により臥床している利用者が増え、オムツ対応や吸収量の多いパッドの使用が増加する)以外は約9,000枚前後で安定した発注枚数となった。令和5年11月から令和6年4月までの6か月平均の納品枚数が前年度11,724枚、今年度9,761枚と約2,000枚減少した。
(5)個別の使用枚数を見直した結果、以前よりも在庫の減りが少なくなった。
【考察】
今回の取り組みで「使用枚数表」、「在庫管理表」、「定期発注表」を運用した事により定数発注が行えるようになった。定数化がなされ、さらに誰でも発注できるシステムが構築できた。実際に今年度から発注業務を担当した職員でもスムーズな発注を行えている。
納品枚数が約2000枚減少したことから「コストの削減」にも繋がったと考えられる。
(5)の実施でフロアでの保管在庫や配布枚数が減少したことと、毎月の使用枚数概算と納品後の使用枚数が同等数になってきたことから、利用者の適正なパッド類の選択と余剰在庫もなくなり、在庫管理も行えたと考えられる。
令和5年8月、令和6年1月にコロナウイルス感染により、オムツや吸収量の多いパッドの使用量が増加したが、今までの予測をもとに1.5倍~2倍の発注数で不足なく対応できることも明らかになった。