講演情報
[15-O-O004-06]デイケア送迎無事故記録800日達成!~全員で目指すぞ!1000日!!~
*小倉 徹1 (1. 千葉県 医療法人社団天宣会介護老人保健施設梅郷ナーシングセンター)
事故の原因は、ドライバーの運転技術の問題だけでは、なく意識による問題が多いと考え、意識のレベルをドライバー全員が高める事ができれば最大の事故予防になると考えた。安全運転管理者としてドライバーの意識改革やリスク回避の指導など色々な活動をし、800日以上無事故である実績を元に発表する。
・施設紹介
当施設は、千葉県野田市にある入所定数124名の施設である。1日の送迎車の平均稼働台数は、朝6台、昼3台、夕方6台。ドライバーは、9名。平均年齢は、68歳。平均年齢も高いことからドライバーは、出勤時に体調、血圧、アルコールチェックの記録をし、我々も確認するようにしている。今回は、安全運転管理者としてドライバーの意識改革やリスク回避の指導などをし、800日以上無事故である実績を元に発表する。
・日常的な安全運転、無事故への取り組み1
日常における安全運転、無事故への取り組みの説明。出発前の日常点検の様子。運転席に1人、前に1人、後ろに1人で出発前にライトやウインカー、ブレーキランプなどがしっかり点灯するか3人1組でジェスチャーと声を出して行なっている。送迎に出る車すべてを確認している。
・日常的な安全運転、無事故への取り組み2
ドライバーと介護スタッフの2人体制による送迎。他施設さんの中には、運転と介護業務を1人で行なっているところが多々あるかと思われる。その場合業務に追われ焦りがうまれてくると考え、業務を分散しドライバーは、運転。介護スタッフは、介護業務に集中できる体制をとっている。ドライバーは、ご自宅到着後、車から降りて挨拶は、もちろん。雨が降っているときの傘さしや荷物持ちのフォローなども行なっている。尚且つ、ドライバーの運転技術低下のチェックや異変にいち早く気づけたりなど2人体制には、さまざまなメリットがある。
・日常的な安全運転、無事故への取り組み3
運転の中でも死角となるバック。当施設は、バックする際は、スタッフは、車から下りて周囲の安全を確認しながら誘導する事を義務づけている。ドライバーは、バックする際、窓を開けスタッフの誘導に従いバックする。ドライバーからするとバックモニターやミラーを見ていても脇から急に自転車や歩行車がきてヒヤッとする場面があるかと思うがそういったリスクも回避する事ができる。以上3つが日常的な安全運転、無事故への取り組みである。
・事故の原因、対策
今までの主な事故の原因は、不注意、確認不足、情報不足、決め事を守らなかった、時間の焦りなどである。私は、事故の原因は、ドライバーの運転技術の問題だけでは、なく意識による問題が多いと思い、この意識のレベルをドライバー全員が高める事ができれば最大の事故予防になると考えた。そこで新たな対策として行なった事が送迎マニュアルとバック誘導マニュアルの新規作成、情報の共有、危険予知トレーニング、職員間の信頼関係を築くである。
・新たな取り組み1
送迎マニュアルを新規作成した。利用者様宅における停車位置や接触リスクのある道路などを記載し、全ドライバーの動きを統一する事を目標に作成した。
バック誘導のマニュアルの作成
ドライバーから誘導するスタッフにより状況の分かりやすさが違うとの意見があり。誘導するスタッフの立ち位置や誘導方法を記載し、誰が見ても的確に誘導できる様作成した。
・新たな取り組み2
2つ目の情報の共有は、年齢的にパソコンは、むずかしい方もいる事から申し送りノートである。口頭での伝達だけでは、その日休みのドライバーへの伝え漏れがあったりする事から確実に情報の共有ができるようにした。聞いてない、知らないを防ぐ。送迎の変更点や道路工事の情報などを記載し、ドライバーは、出勤時に確認後サインをする事にしている。
3つ目の危険予知トレーニングは、免許センターなどのシミュレーターをイメージしてもらえるとわかりやすい。年1回行なっている交通安全の勉強会の中で厳選したありがちな事故の映像などを見てもらい事故をおこした経験がない人も事故を経験してもらっている。とてもいい勉強になったという声もたくさんあった。
・最後に
最後に信頼関係である。日々のコミュニケーションを一番大切にしている。事務所のボードの無事故の記録を終礼で1日ずつ増やしている。先にあったマニュアルは、日常やリスク部会などでドライバー達と相談し合い皆で作り上げてきた。会社から指示され行うルールだけでなく。皆を交えてどのようにしたら送迎中にトラブルがなくなるかを考えてできたマニュアルというのがポイントである。皆で考えたことなのでマニュアルをしっかり守り、それぞれが責任感をもって行動してくれるようになった。ドライバー達は、皆で作ってきたこの記録を自分のミスで終わらせてはならないという思いがあり、その思いが800日達成に繋がったと私は、実感している。信頼関係があれば、事故は、かぎりなく少なくなる。
当施設は、千葉県野田市にある入所定数124名の施設である。1日の送迎車の平均稼働台数は、朝6台、昼3台、夕方6台。ドライバーは、9名。平均年齢は、68歳。平均年齢も高いことからドライバーは、出勤時に体調、血圧、アルコールチェックの記録をし、我々も確認するようにしている。今回は、安全運転管理者としてドライバーの意識改革やリスク回避の指導などをし、800日以上無事故である実績を元に発表する。
・日常的な安全運転、無事故への取り組み1
日常における安全運転、無事故への取り組みの説明。出発前の日常点検の様子。運転席に1人、前に1人、後ろに1人で出発前にライトやウインカー、ブレーキランプなどがしっかり点灯するか3人1組でジェスチャーと声を出して行なっている。送迎に出る車すべてを確認している。
・日常的な安全運転、無事故への取り組み2
ドライバーと介護スタッフの2人体制による送迎。他施設さんの中には、運転と介護業務を1人で行なっているところが多々あるかと思われる。その場合業務に追われ焦りがうまれてくると考え、業務を分散しドライバーは、運転。介護スタッフは、介護業務に集中できる体制をとっている。ドライバーは、ご自宅到着後、車から降りて挨拶は、もちろん。雨が降っているときの傘さしや荷物持ちのフォローなども行なっている。尚且つ、ドライバーの運転技術低下のチェックや異変にいち早く気づけたりなど2人体制には、さまざまなメリットがある。
・日常的な安全運転、無事故への取り組み3
運転の中でも死角となるバック。当施設は、バックする際は、スタッフは、車から下りて周囲の安全を確認しながら誘導する事を義務づけている。ドライバーは、バックする際、窓を開けスタッフの誘導に従いバックする。ドライバーからするとバックモニターやミラーを見ていても脇から急に自転車や歩行車がきてヒヤッとする場面があるかと思うがそういったリスクも回避する事ができる。以上3つが日常的な安全運転、無事故への取り組みである。
・事故の原因、対策
今までの主な事故の原因は、不注意、確認不足、情報不足、決め事を守らなかった、時間の焦りなどである。私は、事故の原因は、ドライバーの運転技術の問題だけでは、なく意識による問題が多いと思い、この意識のレベルをドライバー全員が高める事ができれば最大の事故予防になると考えた。そこで新たな対策として行なった事が送迎マニュアルとバック誘導マニュアルの新規作成、情報の共有、危険予知トレーニング、職員間の信頼関係を築くである。
・新たな取り組み1
送迎マニュアルを新規作成した。利用者様宅における停車位置や接触リスクのある道路などを記載し、全ドライバーの動きを統一する事を目標に作成した。
バック誘導のマニュアルの作成
ドライバーから誘導するスタッフにより状況の分かりやすさが違うとの意見があり。誘導するスタッフの立ち位置や誘導方法を記載し、誰が見ても的確に誘導できる様作成した。
・新たな取り組み2
2つ目の情報の共有は、年齢的にパソコンは、むずかしい方もいる事から申し送りノートである。口頭での伝達だけでは、その日休みのドライバーへの伝え漏れがあったりする事から確実に情報の共有ができるようにした。聞いてない、知らないを防ぐ。送迎の変更点や道路工事の情報などを記載し、ドライバーは、出勤時に確認後サインをする事にしている。
3つ目の危険予知トレーニングは、免許センターなどのシミュレーターをイメージしてもらえるとわかりやすい。年1回行なっている交通安全の勉強会の中で厳選したありがちな事故の映像などを見てもらい事故をおこした経験がない人も事故を経験してもらっている。とてもいい勉強になったという声もたくさんあった。
・最後に
最後に信頼関係である。日々のコミュニケーションを一番大切にしている。事務所のボードの無事故の記録を終礼で1日ずつ増やしている。先にあったマニュアルは、日常やリスク部会などでドライバー達と相談し合い皆で作り上げてきた。会社から指示され行うルールだけでなく。皆を交えてどのようにしたら送迎中にトラブルがなくなるかを考えてできたマニュアルというのがポイントである。皆で考えたことなのでマニュアルをしっかり守り、それぞれが責任感をもって行動してくれるようになった。ドライバー達は、皆で作ってきたこの記録を自分のミスで終わらせてはならないという思いがあり、その思いが800日達成に繋がったと私は、実感している。信頼関係があれば、事故は、かぎりなく少なくなる。